2010年バンクーバー五輪フィギュアスケート男子銅メダリスト・高橋大輔(28=関大大学院)が14日、岡山市内で会見し、現役引退を発表した。

「引退することを決めました。悩んでいても気持ちの中にモヤモヤしていたものが残っている自分がいた。次に進むには一度線を引かないとということで引退したいなと。急な話ですが、9月中旬に(引退を)決めました」

 高橋は五輪3大会に連続出場しており、バンクーバー大会で日本男子初のメダルを獲得。直後の世界選手権で金メダル、12年のグランプリファイナルで優勝するなど、名実ともに世界のトップスケーターだった。

 08年に右膝靱帯断裂の重傷を負ってからは常に右足の故障と闘っており、14―15年は休養中だった。

 甘いマスクで女性ファンを中心に絶大な人気を集めた高橋は「熱心に応援してくださる方がいて、その方々に今まで支えられてきた。スケートから完全に離れるわけではないので、これからも皆さんの前で滑っていけたら。あんな選手がいたなと頭の片隅にでも置いてもらえれば」とファンにメッセージを送った。

“適齢期”の男性だけに結婚に関する質問も飛び出したが、「今は全く考えてないです。迷っている段階ではなく、これからの人生が決まってからそういうことをやっていきたい。そんな時間もなく忙しかった。候補もいないです」と、まだまだ先の様子。

 気になる今後の活動については「何か縁があればやっていこうかなと。1、2年の間はフィギュアスケートから2、3歩引いた生活を探していきたい。ダンスや語学など、今まで現役で挑戦できなかったことに挑戦したいと思ってます。スケートに関わっていくのか、関わっていかないのかも含めて、次に進んでいきたい」と語った。