【泌尿器科医・高橋亮 シモの話】今回は性器クラミジアについてのお話をしたいと思います。性器クラミジアは男性の場合、排尿時の痛みや下着にウミがつくなどといった症状で現れます。ただ、半分ぐらいの方は症状が出ないと言われていますので、パートナーがクラミジアに感染しているという結果が出た場合には、自身に症状が全くなかったとしても、必ず検査を受けましょう。
このクラミジアの検査、(男性の場合には)現在は尿で調べることができます。簡単で痛くないですよね、尿をコップに取るだけなのですから。ところが20年以上前までは、綿棒のようなものを男性の尿道に突っ込んで、さらにグリグリやったものを検査に出す必要がありました。いやあ、想像しただけでも鳥肌が立ちますよね…。当時を知る先輩医師に聞いた話では、患者さんは皆、激痛で悲鳴を上げながら検査を受けていたそうです。
私が医師免許を取ったころには、すでに尿で検査する方法が主流でしたので、私自身は患者さんの尿道に綿棒を入れたことがありません。ただ、クラミジアの検査キットを仕入れると綿棒が一緒についてきますので、今でも日本のどこかでひっそりと綿棒を用いた検査が行われているのかもしれません。
よって、昔クラミジアにかかったことがある諸先輩方から、「クラミジア検査は激痛である」と散々脅かされて来院してくる方がたまにおりますが、今は尿で検査ができますので、ためらわずに受診なさってください。
クラミジアであるパートナーとコンドームなしで性行為を行った場合には、30%ぐらいの確率で感染すると言われています。これは1回の性行為での話ですので、非常に感染力が強いです。しかし検査は簡単ですし、治療は抗生物質を1回飲めば(1週間とかではなくてたった1回です)90%治りますので、周囲に感染を広げてしまう前に泌尿器科に行ってもらえればと思います。
☆たかはし・りょう 神奈川県出身。2003年日本医科大学卒業。日本泌尿器科学会指導医・専門医。日本医科大学付属病院嘱託医。ED、早漏、AGAなどをはじめ、前立腺がんなど泌尿器科にまつわる疾患全般を扱う動坂下泌尿器科クリニック(東京・文京区)院長。












