取手競輪S級シリーズ(FⅠ)が27日に開幕する。前回のダービーで落車した鈴木謙太郎(36=茨城)はなんとか地元戦に間に合わせてきたが、今年は極度の不振に陥っている―。

 デビューから16年弱で通算282勝、平均すると毎年約18勝している〝アタマ選手〟だが、今年はまだ1勝も挙げることができていない。

「去年の11月に西武園で優勝してから一度も決勝に乗れていないんですよ。まあ、それはしょうがないとしても、今年まだ未勝利なのが…(苦笑)。こんなに長い間1着を取れていないのは初めて。調子も悪かったし、とにかく全てがかみ合っていなかった。それだけドン底だったんでしょうね」

 そんな状態で臨んだ前回のダービーは3走目に落車。さぞ落ち込んでいるかと思いきや、本人はこのアクシデントをプラスにとらえ「2週間以上あったので(体は)なんとか立て直せた。ずっと調子も悪かったしいろいろとかみ合っていなかったので、あの落車で一旦リセットできた気がする。地元に向けてやる事はやってきた。あとは上向くのを気長に待ちます(笑い)」とどこか吹っ切れた様子だ。

 初日特選12Rは茨城の大スター武田豊樹(47=茨城)を背にする。「武田さんが後ろの時は(自分の仕掛けが)10歳若返る(笑い)。去年の松戸では武田さんに初めて抜かれずワンツー。でもその時より武田さんの調子も戻っているので。ゴール前勝負ができれば」

 落車で厄が落ちたのならば、地元戦のここで一気に歯車がかみ合い始める可能性も十分だ。