年の瀬恒例の「現代用語の基礎知識選 2026T&D保険グループ新語・流行語大賞」の候補30語が5日に発表された。ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート・ペアで金メダルを獲得した三浦璃来と木原龍一の愛称「りくりゅう」やM!LKの楽曲名「好きすぎて滅!」、AI関連の言葉が並んだが、政治関係では高市早苗首相に絡むネガティブワードや〝福岡県議会のドン〟などはノミネートされなかった。

 昨年の年間大賞は「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」で、高市首相が授賞式に登壇した。その勢いのまま年明けの1月に衆院解散を発表し、衆院選は自民党結党以来、最多の議席を獲得する圧勝となった。「高市一強」ともいわれたが、関連ワードは「消費税1%」のみだった。

 もっとも高市一強は今年前半だけで、国会では高市首相の名前を模した暗号資産「SANAE TOKEN(サナエトークン)」や「中傷動画作成疑惑」などを追及され、紛糾した。「予算カット」発言で物議をかもし、高市政権では初の辞任となった簗和生前農水相について、高市首相が「私の大事な簗ちゃん」と応援演説でバズったフレーズもスルーとなった。

 衆院選直前に立憲民主党と公明党が合流した新党「中道改革連合」もノミネートされなかった。9月に分裂が決まり、約12億円の政党交付金を受け取るために1人だけが残ったことで「受け子」とも揶揄されたが、候補入りは至らなかった。

 また地方議会では、静岡・伊東市の田久保真紀前市長が昨年、卒業証書を約19・2秒間にわたってチラ見せした「卒業証書19・2秒」でノミネートされた。今年は福岡県政で、金銭授受疑惑やおねだり疑惑などを告発された「福岡県議会(県政)のドン」と呼ばれた蔵内勇夫前議長が「海外旅行は続けます」「ネパールは天国だった」など問題発言も次々と飛び出し、お茶の間の話題をさらったが、こちらも関連ワードを含めて候補にすら選ばれなかった。

 政界のネガティブワードは軒並み見送られた格好で、高市首相や蔵内氏は胸をなでおろしたに違いない。年間大賞とトップテンの発表は12月1日。