女優の秋吉久美子が27日、都内で劇団椿組番外公演「ことばの音楽会」(11月6日~7日、東京・新宿文化センター・小ホール)の取材会に出席した。
同公演は、俵万智氏の短歌の世界と野坂昭如氏・黒田征太郎氏の戦争童話集「ウミガメと少年」を芝居・言葉・音楽で届ける〝立体音楽会〟。今回は秋吉を特別ゲストに迎え、ピアノとバイオリンの生演奏とともに上演する。
秋吉は「(当初)朗読劇だと思っていたら、〝朗読と劇〟でした。朗読と劇が混じり合って、私も劇の中に入ったり、朗読という立場に回ったり。そこに音楽も入ってくる、〝飛び出す絵本〟のような舞台です」とアピールした。
短歌に曲がつくという構成をこなすのが難しかったという。
「結構苦戦しました。最初は『意味も音も何もわからない』と。字で見るのと耳で聞くのは違いますし、その上に音楽がつく。でもだんだんしみこんできて。難しいといえば難しいんですが、難しいから楽しいなとも思っています」
ピアノのバイオリン演奏を務める、なおなお氏も「短歌をどうやって楽曲にまとめるか、本当に苦労しました。例えば『サラダ記念日』は一世を風靡した作品。それにメロディーをつけるのは、すごく悩みました」と口をそろえる。
俵氏の短歌が起用されたのは、もともと今回の公演の劇団椿組主宰・外波山文明氏と俵氏が旧知の間柄だったから。
外波山氏が明かす。
「俵さんは以前、ゴールデン街の僕の店で2年半から3年近くアルバイトをしていたんです。辞めてからもずっと仲良くお付き合いしていて、『俵さんの短歌をぜひやらせてくれないか』と言ったら、『面白いですね』という話になりました」
秋吉は、今ではすっかり俵氏の短歌の魅力に引き付けられている。
「読んで初めて『あ、私も同じことを感じている!』とギクッとさせられますね。俵さんの特徴は〝ギクッとさせること〟じゃないかな。自分の中の知らない部分を掘り起こされたような感じがします」
続けて「最近はみんな携帯ばかり見ているけれど、電車の中で20人に一人ぐらいは本を読んでいるじゃないですか。3駅、4駅でも読めて、短歌はちょうどいいんじゃないかな」とイチオシだった。













