女優の秋吉久美子(71)が都内で19日、娼婦役で出演する音楽劇「三文オペラ 歌舞伎町の絞首台」(12月17~21日)の劇中歌扱露&会見に登壇した。
原作の「三文オペラ」は19世紀末の英ロンドンが舞台。社会の底辺の人々を描きながら、資本主義社会や道徳を痛烈に風刺した名作だ。今回、舞台を東京・新宿歌舞伎町へ移し、新解釈で上演する。
悪い人しか出てこないのだそう。主役の悪党を演じるシャンソン歌手・聖児セミョーノフ(41)によると、音楽も「放送禁止用語ばっかりみたいな、本当にひどい歌詞」。そんな歌詞に「美しいメロディーがついてて、またその逆もありで。人間の表も裏も、歌詞と音楽でちゃんと描けてる作品」という。
秋吉は、音楽を聴いて具合悪くなってしまったそうだ。本人は「気絶しちゃって…。気管支炎にもなっちゃって」と告白。悪党の新妻役、姉妹ユニット「チャラン・ポ・ランタン」のボーカル・もも(32)も「私もちょっと具合悪くなっちゃって」と明かし、「ヘンテコなんだけれども、魅力的というか、なんだかホント不思議な音楽で…」と説明した。
秋吉は「歌舞伎町って子供(10代)の時よく行ってた」という。「学生街? 歌声喫茶とか、それから夜ご飯は区役所通りで食べたり。それから夜中にケーキ食べたくなったら歌舞伎町行ったり。そんな感じで、今の渋谷と下北(下北沢)が混じったような感じだったんじゃないんですかね」
学生運動は終わっていた時代だ。秋吉は自身を「だからシラケ派(世代)なんですよ。何やったってこんなもんだろ、みたいな。そうです、フラワーピープル(平和主義者)です」と振り返る。
ただ今の歌舞伎町の印象を聞くと「やだ怖いの。男の人(ホスト)みんな顔白くてさぁ、髪の毛金髪でさぁ。何だかツーリストが(キャリーケースを)ガラガラ引いて歩いてて、ぶつかったりとか。やだ怖いもう~」と渋い顔をしていた。
時代は違うが、ももも「歌を歌い始めて初ステージが新宿で、歌舞伎町でずっと10代から歌を歌っていて、昼も夜もずっと行ってた」という。「なんか汚いし、クサいしガヤガヤして混んでるし。みんなね、忙しいけど落ち着く場所っていう感じの感覚で育ちましたね」
セミョーノフも10代の頃から、歌舞伎町に隣接する新宿ゴールデン街に出入り。バーで働き、行きつけの店には後にももも通っていたという。街の怖さも知っていて「僕、朝酔っ払って歌舞伎町歩いてる時、上向いて歩きますからね。誰か落ちてきたら怖い。巻き込まれた知り合いがいるので…」と明かした。












