〝完全復活〟だ。大相撲秋場所12日目(24日、東京・両国国技館)、1敗で単独首位の横綱大の里(26=二所ノ関)が関脇熱海富士(24=伊勢ヶ浜)を下して11勝目を挙げた。
前に突進してきた相手に押し込まれるも、右下手を引いて華麗に出し投げを決めた。3連敗中だった苦手な相手を退けて「ここ数場所負けているので、一日一番、集中していきました」と納得の表情を浮かべた。
幕内後半の審判長を務めた九重親方(元大関千代大海)は「余裕がありましたね。すごい落ち着いている感じだった。熱海富士を押し込むような当たりはできないと思ったのか、熱海富士の当たり所を前で受け流しながら下手をさぐって。まともに力をぶつけるわけでもなく、うまい相撲だった」と横綱の相撲内容を絶賛。「横綱は研究しているんだなと思った。今思えば、力だけの勝負ではなくて、相手に合わせた相撲もあるもんね」と感服した様子だった。
7月の名古屋場所は左肩の故障明けで臨み、3場所ぶりに15日間土俵に上がった。しかし、V争いには絡めず、9勝6敗で苦杯をなめた。横綱豊昇龍(立浪)が不在の今場所は、4日目に平幕高安(田子ノ浦)に金星を配給したが、5日目から立て直して8連勝となった。
早ければ13日目にも1年ぶりの優勝が決まる中、大関霧島(音羽山)との対戦が組まれた。大の里は「一日一番、集中してまた明日からやっていく。積極的に残り3日間、強気な相撲を見せたい」と言葉に力を込めた。












