米国ジャズ界を代表する女性シンガー、カサンドラ・ウィルソンさんが2日(日本時間3日)、米ミシシッピ州ジャクソンの自宅で死去した。70歳だった。ミシシッピ州ハインズ郡検視局によると自然死だったという。米誌ピープルが2日、報じた。
ウィルソンさんの長年のマネージャーであるロバート・トーレ氏は米ジャズ専門ラジオ局WBGOで訃報を伝えた。「グラミー賞受賞歴(2回)を持つ伝説的なジャズアーティスト、カサンドラ・ウィルソンの訃報をお伝えするのは、大変悲しいことですカサンドラ・ウィルソンは、家族、親しい友人、そしてマネージャーに囲まれ、自宅で安らかに息を引き取りました」
同氏は「彼女の家族と親しい友人たちは、この辛い時期に彼女の死を悼むため、プライバシーを尊重していただくようお願いしています。追悼式典や葬儀の手配に関する詳細は、後日改めてお知らせいたします」と続けた。
ミシシッピ州ジャクソン出身のウィルソンさんに対し、同市のジョン・ホーン市長も「ジャクソン市は並外れた地元出身の娘を失い、世界は唯一無二の音楽家を失った。カサンドラ・ウィルソンは、彼女の音楽が届くところならどこへでも、ミシシッピの音、精神、そして歴史を携えていった」と哀悼の意を表している。
ウィルソンさんは1955年12月4日、ミシシッピ州ジャクソン生まれで、6歳からピアノを始め、70年代から歌手として活動を開始。80年代にはニューオーリンズのジャズ・バンドに参加。86年にソロ・デビューした。96年にリリースしたアルバム「ニュー・ムーン・ドーター」で、初のグラミー賞受賞。2001年には米誌「タイム」で「アメリカズ・ベスト・シンガー」に選ばれた。08年のアルバム「ラヴァリー~恋人のように」でグラミー賞最優秀ジャズ・ボーカル・アルバム賞を受賞した。
代表曲にはニール・ヤングの「ハーヴェスト・ムーン」や、シンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」をカバーしたジャズバージョンがある。最新のアルバムは15年にリリースされた「カミング・フォース・バイ・デイ」で 伝説的ジャズシンガーのビリー・ホリデイへのトリビュート作品として制作された。ウィルソンさんはザ・ルーツ、エルヴィス・コステロらとも共演して楽曲をリリースしている。












