アマチュアボクシング9冠の藤木勇我(19=大橋)が20日、プロ2戦目のフィリピン・スーパーフェザー級12位ジェフェル・サリナ(29=フィリピン)との61キロ契約8回戦(9月2日、横浜BUNTAI)へ向けた公開練習を行った。所属ジムの大橋秀行会長は3戦目に地域タイトル戦が決まっていることを明かし、藤木は「ここを勝ってやりたい」と必勝を誓った。

 アマチュア49戦全勝の圧倒的な成績を残した〝ザ・キング〟にふさわしい破格の扱いだ。大橋会長によると、ノンタイトル戦での公開練習は大橋ジム所属選手ではスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥以来とのことで、藤木は「すごい試合前からいい経験させてもらって。注目度も他の人のプロ2戦目よりはあると思っているので、自分的には試合で(実力を)見せたい」と意気に感じている。

 さらに大橋会長は「大きな試合が決まったので、この2戦目が終われば発表したい」と、具体的なことは明かさなかったものの、次戦は地域タイトル戦になることを示唆。これにも藤木は「(知らされた時は)めちゃくちゃうれしかったです。けど、ここを勝ってやりたいなという気持ちの方がでかい。2戦目に今は集中している感じです」と胸を躍らせた。しかし、大橋会長は「変(な試合内容)だったらなくなりますよ」と、キングらしい内容での勝利を義務付けた。

 6月のデビュー戦は2ラウンドTKOの圧勝を収めたが、自己評価は「30点」と低かった。この試合では「プロデビュー戦ではもらわないことを意識しすぎていた。攻撃は最大の防御というので、攻撃しながらしっかり自分のパンチでダメージを与えつつ、相手のパンチを食らわないのを意識しながらやってきています」と、自身の持ち味というパワーと攻撃力を生かすつもり。フィニッシュブローを問われると、「お楽しみにしていただけたら。何でも倒せる準備はできています」と不敵な笑みを浮かべた。

 世界的に層の厚いスーパーフェザー級からライト級が現在の主戦場であり、大橋会長は「経験が第一」とスピード出世にはこだわらない考え。米国などの本場で武者修行を行わせるプランもあるという。

 キングが王道を突き進んでいく。