蒼井優主演のTBS系ドラマ「Tシャツが乾くまで」は、21日の第7話で事故死を遂げたあずさ(夏帆)の日記が登場する。2組の夫婦が織りなす人間模様の物語。あずさはなぜ、充(松山ケンイチ)のバス旅に同行したのか。4人の中で情報量が最少だった人物の内面が解き明かされる。
穏やかに暮らしていたとみられた充と咲子(蒼井)、樹生(中島歩)とあずさの両夫妻。咲子と樹生はある日突然、夫と妻がバス事故に遭ったと告げられる。充とあずさには〝秘密〟の接点があった。あずさは死亡し、充は実は途中下車しており難を逃れた。だが、咲子との連絡を断つ。1年後に突然の帰宅。バス旅は疎遠だった長野の両親に会いに行くためで、心細いのであずさに同行を求めたと充は説明した。
7話予告映像には2人が乗車する場面がある。あずさは「ま、いいんじゃないですか。このぐらいの後ろめたさはあっても」と充に話す。口調とあわせて軽さを感じさせる。充は不倫関係を否定しており、あずさの言葉は〝チョイ悪〟のお出かけを楽しむ心理をうかがわせる。
それとつながるのが第1話でのセリフ。アルバイトする古書店で、三島由紀夫の文庫本「愛の渇き」を〝立ち読み〟し、自分のしおりをはさむ。店主の宮内(リリー・フランキー)に「売り物に私物をはさむんじゃないよ」と言われても「スリリングでいいんですよ。買われちゃうと、しおりも持っていかれちゃうから、あえてお気に入りをはさんだんです」と気にしない。宮内は「何にスリリングを味わってんだよ」とつぶやいた。
ここで言う「スリリング」は、予告編の「後ろめたさ」と相通じる。後ろめたさがあるからこそスリルを感じる。充に同行した動機を解明する上で、「スリリング」はキーワードか。
7日の第5話、一周忌とみられる教会で、宮内が「殺されたようなもんだよなぁ。ほかの男と出かけなきゃなぁ」とつぶやく。樹生は「そうは思いません。充さんが連れ回したとは思えないんです。あずさが『お願い、ついてきて』とか『ついて行ってもいい』って言ったんじゃないんですかね」と返す。宮内も「それ言ってそうだなぁ」と同調。あずさには、気持ちが決まっていても「〇〇したいかも」と、あえてあいまいな言い方をすることが多いという見方で2人は一致した。
そして日記。7話予告で宮内が樹生に「渡してもいいかなと思って」差し出す。宮内はあずさの私物をすでに一度、樹生に返している。なぜ日記だけ遅くなったのか。
あずさは樹生には見せない一面を宮内の前でさらけ出していた。妻の胸中を決めつけるように語る樹生に、宮内は違和感を覚え、「夫に言えない話聞いて」があずさの口ぐせだったとイヤミのように語ったことも。時を経て樹生も変わり、前出教会シーンで同調するなどして、もう日記を返していいとなったのか。
4人の中で唯一、死んだために情報量が少なかったあずさの内面がいよいよ明かされる。












