ブレーク間近と目されるお笑いコンビ「さすらいラビー」(宇野慎太郎=34、中田和伸=34)が7月17日に東京・座高円寺2でコンビ初となる単独ライブ「ヒトバカ」を開催する。2人は大学お笑いで出会った高学歴コンビ。「真空ジェシカ」「ママタルト」ら学生時代から親交のあるお笑いサークル出身芸人と切磋琢磨し、今年さらなる飛躍を目指す――。

 単独ライブではネタはもちろん、オープニングやエンディング、幕間の映像なども自ら手掛けなければならない。開催も迫り、てんやわんやの毎日だ。

 中田は「“楽しみな夜”と“やるって言わなきゃよかったと後悔する夜”が交互にやってきてます」と正直に吐露。

「普段は幕間の映像が面白くなくても『これはチケット代には含まれていません』って言って逃れてるんですけど、今回は完全に含まれているので。やるからにはきちんとしたものをつくらないといけない」

 細部までこだわり抜いて鋭意制作中だ。

 タイトルは「ヒトバカ」。霊や怪物ではなく、人間そのものを怖がるホラーのジャンル「ヒトコワ」から着想を得たもので「人間ってバカだな」と笑い飛ばす感覚を軸にしたという。宇野は「ヒトバカとは何だったのかと考えることも楽しんでもらえるライブになると思います」と説明した。

 現状の予定枚数はすぐに完売。配信チケットが絶賛発売中だ。先輩芸人らから、公演の追加も勧められたが「埋まらなかったら責任取れるの?」と固辞した。今回の初単独ライブまで12年間温めたため、ファンの期待値も高まっている。宇野は「プレッシャーはありますが、ハードルを越えて『いい単独ライブだった』と言っていただけるようにやりたい」と力を込めた。

 2人の出会いは学生お笑い。別々のサークルに属していたが、プロを目指すことを前提に在学中にコンビを結成した。中田が一橋大学卒、宇野が青山学院大学卒と高学歴コンビでもある。有名企業などでキャリアを築く選択肢もあったなかで、お笑いのプロを目指した。優秀な同級生に囲まれていたという中田は「この友人たちと渡り合うには違うベクトルで大きくなるしかない。負けたくないと思ったときに自分はお笑いだな、と思いました」と回顧。宇野も「サークルの1つ上に『真空ジェシカ』のガクさんがいたんです。この人たちとずっと面白いことをやっていたいと思ったのが一番ですね」と振り返った。

 M―1グランプリ5年連続決勝進出の「真空ジェシカ」、2年連続決勝進出の「ママタルト」、同じ太田プロ所属の「ストレッチーズ」など、原点であるお笑いサークル時代に知り合った芸人とは、ユニットライブを開催するなど今でも交流が続いている。中田は「大学時代に隣でふざけ合ってた人たちと今も一緒にやることができている。いつまでつるむんだよと思ってた時期もあったんですけど、何周もして今はステキなことだなと思ってます」と照れ笑いを浮かべながら明かした。

 今年は中田がピン芸人日本一を決めるR―1で決勝進出を果たした。この良い流れに乗りたいところ。コンビ結成15年以内という出場資格のM―1グランプリにも2人は「ケリをつけたい」と口をそろえるが、まずは目の前のライブに全力投球するつもりだ。宇野は「まずは単独ライブを成功させることが一番です。それが後に控える賞レースにもつながると思っています」と力を込めた。

☆さすらいラビー 宇野慎太郎(うの・しんたろう)1991年12月17日生まれ。東京都出身。中田和伸(なかだ・かずのぶ)1991年9月9日生まれ。東京都出身。大学在学中にコンビ結成。2012年に関東大学生漫才グランプリで優勝した。16年に太田プロエンタテインメント学院を卒業。漫才・コントともに定評がある。フジテレビ系「ツギクル芸人グランプリ2025」準優勝。stand.fmでラジオ「さすらいラビーのオーライパパ」が配信中。