気になる若手オートレーサーをロッカーで直撃する「渚のオートにまつわるエトセトラ~ロッカー便り~」――。今回の新人選手インタビューはバイク未経験でオートレース界に飛び込み、さまざまな壁に直面しながらも、着実に成長を続けている浜松所属39期の岸田大知選手(25)にインタビューしました!
渚 デビューしてから約4か月。心境の変化はありますか?
岸田 最初は新人仕事の走路外のロッカー周りを覚えるので精いっぱいでした。今は慣れてきて課題はいっぱいですが、走行練習ではしっかり集中できるようになりました。
渚 今の課題は?
岸田 コーナーの突っ込みのところで車の向きが変えられず…。車体を寝かせて突っ込まなきゃいけないんですが、難しくて突っ込んでも外に膨らむので、そこで苦戦してます。あとは走るコースがどうしても小さくなってしまうので、大きいコースを走れるように日々練習しています。
渚 バイク未経験とお聞きしましたが、最初は恐怖心とかありませんでしたか?
岸田 今は克服していますが、養成所で初めてバイクに乗った時は苦労しました。落車への恐怖心があり、練習所へ向かう足もなかなか進まず、ツラい時期もありました。
渚 どうやって克服したんですか?
岸田 バイク未経験だということは覚悟してオートレーサーを目指したので「何度、落車を繰り返しても、必ずオートレーサーになるんだ」という強い気持ちで克服できたと思います。
渚 すごいですね! その強い気持ちで4月16日には初勝利を挙げられましたが、試走から手応えは感じましたか?
岸田 全然、なかったですね。
渚 気持ちや乗り方でいつもと違う点はありましたか?
岸田 ピットに入った時に20分ほど時間があるのですが、その時に「このままだといつまでたっても1着取れないな…」と考えて、師匠の山浦博幸さんや鈴木宏和さんのアドバイスをしっかりと思い返しました。車体にぶら下がる癖があるので、右で乗る意識をしました。
渚 レースは見事、逃げ切り1着! ゴール戦を切った時はどんな心境でした?
岸田 うれしい反面、不安がありました。試走3・56で上がりタイムが3・552だったのでタイムアップでした。配当もかなりついてしまって、お客さんにご迷惑おかけしたなと…。師匠の山浦さんからは「やってしまったことは仕方ないから、経験として次に生かすように」と言われました。次は車券に貢献できるように、胸を張って1着とりたいです。
渚 山浦選手はどんな師匠ですか?
岸田 レーサーとしても人としてもかっこいい方です。いつも「ただ速いだけの選手ではなく、岸田大知という一人の人として素晴らしい人に成長してほしい」と指導していただいてます。
渚 師匠からの愛情が伝わってきますね。憧れの選手は鈴木宏和選手とお聞きしました。整備チームが同じだとか?
岸田 そうです! 基本的に山浦さんと宏和さんに見ていただいてます。セッティングは宏和選手に寄せていってます!!
渚 身近な目標は?
岸田 優出することです。
渚 オートレーサーとしての目標は?
岸田 SG制覇です。
渚 最後にファンの皆さまへメッセージをお願いします。
岸田 これからもっと活躍できるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
【取材を終えて】デビューから4か月。バイク未経験で公営競技最速のオートレース界に飛び込んだ岸田選手。養成所時代の恐怖心との戦いや、現状の課題と向き合っているお話をお伺いし、多くの壁に直面しながらも成長し続けている姿がとても印象的でした。この新人選手インタビューでお話をお伺いする選手の中でも特に丁寧に答えていただいた姿も、山浦師匠の教えである「選手としても一人の人としても素晴らしい人」が根底にあると感じました。
目標に掲げる優出、そして将来のSG制覇へ向けた挑戦はまだ始まったばかり。どんな困難も確実に乗り越えながら、前進を続ける岸田選手の今後に目が離せません。













