〝神の子〟が前人未踏の快挙を達成だ。北中米W杯1次リーグJ組第2戦(22日=日本時間23日、米国・ダラス)、連覇を狙う前回王者アルゼンチンはオーストリアに2―0で勝利し、2連勝で決勝トーナメント進出を決めた。6大会連続出場のFWリオネル・メッシ(38=マイアミ)が2ゴールを決め、W杯通算18ゴールとし、これまでの最多得点記録を更新した。

メッシのW杯通算18ゴールを一枚に(ロイター)
メッシのW杯通算18ゴールを一枚に(ロイター)

 初戦でハットトリックをマークしたメッシはW杯通算16ゴールとし、最多記録を持つドイツ代表FWミロスラフ・クローゼと並んでいた。記録更新が期待される中、前半9分にPKキッカーを務めて外してしまうが、ついに歓喜の瞬間が訪れた。38分に左サイドからゴール前に供給されたパスを左足で強烈なシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。

 W杯での得点数を史上最多17に塗り替えたメッシは拳を振り上げて喜びを爆発。チームメートもエースのメモリアル弾を祝福した。歴史的快挙に会場は大熱狂の渦に包まれた。しかし〝神の子〟はここで終わらなかった。試合終了間際、アディショナルタイムの後半50分、ゴール前で放ったシュートのこぼれ球を自ら押し込んで通算18点と記録を伸ばした。

 アルゼンチン紙「ラ・ナシオン」によると、メッシは試合後に「とてもうれしい。この勝利は苦戦し、厳しい戦いだったが、努力の末に勝ち取ったものだ。この勝利がこれからの試合に向けて、私たちに安心感を与えてくれることを願っている。今回のW杯はどのチームも拮抗している。予選通過ができてうれしく思う」と語ったという。

 さらに、同紙はメッシの衰え知らずのパフォーマンスを「彼の競争心は依然として健在で、その才能に期限などないことは明らかだ。だからこそメッシには、自分に向けられるどんな評価も上回るだけの実力が常に備わっている。たとえ39歳の誕生日(24日)まであと2日しか残っていなくても」と称賛した。

 ドイツ紙「南ドイツ新聞」によると、メッシに記録を破られたクローゼ氏が「私にとって、リオネル・メッシは史上最高のサッカー選手だ!おめでとう、チャンピオン!」と祝福したという。

 メッシは18歳で2006年ドイツ大会のセルビア・モンテネグロ戦でW杯デビューを果たし、1ゴール1アシストをマーク。20年の歳月が過ぎた現在もなお、サッカー界のトップに君臨するストライカーが64年ぶり史上3チーム目となるW杯連覇に導くはずだ。