歌舞伎俳優の市川團子、中村壱太郎、市川中車が5日、都内で行われたスーパー歌舞伎「もののけ姫」(新橋演舞場、7月3日~8月23日)製作発表記者会見に登場した。

 アシタカを演じる團子は「スーパー歌舞伎というものは、私の祖父(二代目市川猿翁)が現代の人にも歌舞伎の魅力を広めたいという精神のもと、命がけで創始したものでございます」と説明。

 改めて「今回は祖父がいない状態で初のスーパー歌舞伎の新作。1人でも多くの人に感動していただき、明日を生きる活力になるような舞台になるように向かっていきたい」と意気込んだ。

 サンを演じる中村は「サンというのはひと言では言い表せないが、女形として〝少女〟と〝獣〟をかけ合わせた新たな形を見出していきたい」といい、「壮大な世界が広がると信じている」と力を込めた。

 スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーも、團子と中村について「この2人が出演して頑張っていただけるなら成功は間違いない」と期待を寄せた。

 中車は乙事主を演じる。「父のスーパー歌舞伎という意味では2003年の上映が最後でございました」と振り返り「父の思いを継いで、伝説にしなければという思いがございます」としみじみ。

 今回「スーパー歌舞伎として世に出ていくことに大変意味があると思えてならない。この公演はすごく豊かなものになる予感がしている」と語った。

 ちなみに、團子のスタジオジブリの好きな作品は「千と千尋の神隠し」。中村は「『紅の豚』。ポルコという男がかっこよくて美しい」と笑顔を見せた。