平成以降の仮面ライダーシリーズで、史上最高の視聴率を叩き出した「仮面ライダー アギト」(テレビ朝日系)の新作映画「アギト―超能力戦争―」が、29日に公開される。この映画では、津上翔一を演じた俳優の賀集利樹(47)や、氷川誠/仮面ライダーG7を演じた要潤(45)などを筆頭に、当時のキャストが25年ぶりに再集結。賀集がこのほどインタビューに応じ、役への思いや変わらぬ熱を語った他、伝説のあの“レスラー”との秘話も明かした――。
25年ぶりに演じるにあたって「過去作も見ず、役作りもなし。苦労も迷いもありませんでした」という。それは、賀集の中に津上翔一が生き続けていたからだった。
賀集はアギトで俳優デビュー。「初めて演じた役が翔一。何のスキルもないまま演じたからこそ、僕から抜けることがまずない」といい、「これからも僕の中でずっと生き続けて、共に成長し続けていく人物」と語った。
役への思いはひとしおだ。「僕の中で津上翔一は憧れの存在」と目を輝かせる。「何があっても、めげずに戦う姿はかっこいいと思うし、尊敬できるヒーロー」と話し「人柄は近い部分があると思います。僕が持ってる隠せない優しさがにじみ出てるのかな」と、笑みを浮かべながら役への愛を明かした。
同様に「(他のキャストの)皆の中にも役が生きていました」。中でも今作の主演・要は“家族”だという。「年に何回も会ったりするわけではないけど、久々に会っても違和感がないです。アギトは彼も僕もデビュー作だったから、僕たちの原点」と話す。加えて「仮面ライダー以外で共演はないけど、翔一と氷川以外の役でお芝居はできないですね。照れくさいから(笑い)」と仲の良さをうかがわせた。
今作には新キャラも登場。その役をタレントのゆうちゃみが演じた。共演を振り返って「緊張していたらしいけど、明るさはあのまんまだから現場も明るかったです。役にぴったりハマっていましたね。初めての映画出演と感じさせない堂々としたお芝居でした」と太鼓判を押した。
改めて出来上がった映画は「お世辞抜きで面白い」と自信をのぞかせる。「アギトをずっと応援してくれていた人は絶対楽しんでもらえるし、当時見ることができなかった人たちも楽しめる映画になっている」といい、「仮面ライダーは生誕55周年。この機会に仮面ライダーを知ってもらって、作品がまた人気になるきっかけの一つになったらいいな」と思いをはせた。
賀集は伝説のプロレスラーとの交流を明かした。新日本プロレスで、武藤敬司、蝶野正洋とともに闘魂三銃士として活躍した“破壊王”こと故橋本真也さんは仮面ライダーの大ファンだった。
橋本さんは生前、所属団体「ゼロワン」の事務所に、“賀集のサイン入り・仮面ライダー変身ベルト”を飾っており、誇らしげにしていたという。
賀集は「対談をしたんです。僕も中学生の頃、新日本プロレスをめちゃくちゃ見ていて、三銃士とか大好きだった。だから、橋本さんがアギトを好きとおっしゃってくれて、サインを頼まれた時は『いいんですか!?』と驚きました」。
橋本さんについて「僕、大好きでした。アギトの話はすごい柔らかい感じでお話されるんだけど、気合を入れる言葉をくれた時は、すごい怖い感じになったりして…。(普段)究極のところで戦っているんだなと思いました。ああ見えて実はすごく優しくて笑顔がステキな人」といい、「懐かしいな」と目を細めていた。
☆かしゅう・としき 1979年1月16日生まれ。兵庫県出身。2001年「仮面ライダー アギト」(テレビ朝日系)で、俳優デビュー。05年放送のNHK大河ドラマ「義経」、09~11年に「ハンチョウ~神南署安積班~」(TBS系)に出演。テレビドラマのほか、26年に「わが歌ブギウギ―笠置シヅ子物語―」に出演するなど、映像や舞台などで幅広く活躍中。















