4月20日に55歳の誕生日を迎えたタレントでパーソナルトレーナーの坂本一生が、自身のジムで驚異の記録を打ち立てた。ベンチプレス80キロを55回挙上した。年齢を感じさせないどころか、むしろ円熟味すら漂う圧巻のパフォーマンスだ。

 坂本は1993年、「新加勢大周」として鮮烈なデビューを果たし、世間を騒がせた〝お家騒動〟で一躍時の人となった。その後、同年7月に坂本一生へ改名。「新・○○」という言葉は流行語大賞の新語部門で銀賞を受賞するなど、社会現象級の注目を浴びた存在だった。

 だが、その後の道のりは決して平たんではない。強烈なイメージに苦しみ、芸能活動の浮き沈みを経験。さらには生活のためにさまざまな職を転々としながら、長い模索の時間を過ごした。

 転機となったのは40代。肉体づくりへの情熱を軸に、千葉県八千代市でパーソナルトレーニングジムを開設。「元祖筋肉タレント」として培ってきた経験を生かし、現在では10代から高齢者まで幅広い層を指導する現場主義のトレーナーとして活動している。

 そんな坂本が迎えた節目の55歳。この日、静かにバーベルを握ると、一定のリズムで回数を積み重ね、最後までフォームを崩さず完遂した。

 坂本は「55歳の誕生日として、ベンチプレス80キロを55回達成することができました。あっという間に55歳。本当に早いものです。やはり健康が一番です」と語り、年齢を重ねても鍛え続ける理由を明かした。

 さらに「自分のジムのベンチプレス台で記録を作れたことに意味がある」と強調。芸能界での栄光と挫折、そして再起…そのすべてを知る男が、自らの居場所で刻んだ記録だった。

〝話題先行のタレント〟から〝現場で結果を出す男〟へ。坂本一生の55歳は、まだ通過点にすぎない。