米ラッパー・D4vd(21=発音はデイビッド=本名デイビッド・アンソニー・バーク)の車のトランクから、行方不明になった15歳少女のバラバラ遺体が昨年に発見された事件で、D4vd容疑者が16日、殺人容疑で逮捕された。米紙ニューヨーク・ポストが16日、報じた。
事件の発覚は昨年9月、押収車両の保管場で働く作業員たちが、牽引されてきた車から悪臭が漂っていることに気づいたことだった。車の名義がD4vd容疑者であることが判明。それから7か月後、ロサンゼルス市警強盗殺人課は、D4vd容疑者をハリウッド・ヒルズの住宅で拘束したと発表した。現在、保釈なしで拘束されている。20日に送検され、正式な起訴内容が発表される見込み。
現場でニューヨーク・ポスト紙の取材に応じた強盗殺人課の指揮官スコット・ウィリアムズ警部は「捜査官たちは何か月にもわたり、粘り強く証拠を積み上げてきた。セレステ・リバスさんは、腐敗したバラバラ遺体として発見されるかなり前に死亡しており、捜査は最初から出遅れていた。われわれは証拠をさかのぼり、死亡時期を特定し、そこから前に進む必要があった」と話した。
その後、捜査官たちは数か月にわたり証拠固めに尽力した。ウィリアムズ氏は「リバスさんは昨年4月に家族によって行方不明として届け出られていた。遺体は腐敗し、ビニールに包まれていたため、検視官が殺人事件と断定するまでに時間を要した」と語る。
警察は、車両登録から容易にD4vd容疑者へとたどり着いた。捜査初期からD4vd容疑者は当局に協力的だったという。
「比較的早い段階で、被害者と彼を結びつける要素はいくつもあった。しかし疑いだけでは不十分だ」とウィリアムズ氏。警察は証人聴取、物的証拠の収集を進め、事件の立証を固めていった。捜査が進むにつれ、衝撃的な事実も明らかになった。
D4vd容疑者が借りていたハリウッド・ヒルズの豪邸から、最高1600度で焼却できる「バーンケージ」型焼却装置が見つかったのだ。焼却し、完全犯罪をもくろんでいたのだろうか。
逮捕に必要な十分な根拠が整うと、警察はD4vd容疑者を逮捕した。単独犯とみられている。
逮捕後、D4vd容疑者の弁護士ブレア・バーク、マリリン・ベドナルスキー氏とレジーナ・ピーター氏は声明で、「はっきりさせておきたいのは、この事件の実際の証拠は、デイビッド・バークがセレステ・リバス・エルナンデスを殺害していないこと、また彼女の死の原因でもないことを示すという点です。大陪審による起訴も、正式な刑事告発も現時点では行われていません。彼はあくまで容疑者として拘束されているだけです。無実を断固として証明していきます」と述べた。












