歌手の石川さゆりが15日、TBSラジオ「パンサー向井の#ふらっと」にゲスト出演した。

 石川は「NHK紅白歌合戦」に紅組最多となる48回出場。そのうち14回歌唱しているのが1986年に発売した「天城越え」だ。

 女性の情念を歌った名曲「天城越え」について、パンサーの向井慧が「自分がもらった時に『これはすごい曲だな』っていう感覚って、やっぱあるんですか?」と聞くと、石川は「『天城越え』は、どう逆立ちしてひっくり返しても、私の中にはこの世界は何も出てこないから、どう歌っていいか分からないなあ(と思った)」と正直な思いを語った。

 そのため、「『これムリだと思います』って話をしたんです。吉岡先生たちと」と、作詞を担当した故吉岡治氏らに歌うのを断ろうと申し出たが、「そんな自分の中から出るものだけで歌をうたっていこうとするからダメなんだよ。もっと広げたら」と言われたという。

 この言葉を聞いて石川は「演じる歌というのがあってもいいんじゃないかな。自分の知らない世界でも『もし私が』って、(英語の)ifっていう…。があったら、いろんなところに飛んでいけるのかなっていうふうに思ったら、すごく歌の世界が広がって。それこそ男であっても女であっても自分を超えられるし、場所も越えられるし、っていう気持ちになれたかな」と、気持ちに変化があったと明かした。