F1アストンマーティンの危機的状況について、元F1ドライバーで現在は解説者として活躍するラルフ・シューマッハ氏が最大の弱点はホンダとズバリ指摘した。
アストンマーティンは開幕からトラブルが続きで、直近の日本グランプリ(GP)も全くタイムが伸びずランス・ストロールは水圧問題でリタイアしたが、レジェンドのフェルナンド・アロンソはなんとかチーム今季初完走を果たした。ただ、マシンの振動問題は解決できておらず、深刻な状況は変わっていない。
そうした中、フランスのモータースポーツ専門メディア「ネクストジェンオート」は「フェルスタッペンはホンダの弱点を〝隠ぺい〟し、アストンマーティンの危機は深刻化している」と報じた。
いったいどういうことか。「マックス・フェルスタッペンは、意図せずしてホンダのF1プロジェクトの真の弱点を覆い隠してしまったのかもしれない。そして、その弱点こそが、苦戦を強いられているアストンマーティンの今季を悩ませる要因となっているのだ」と指摘した。
これはF1ドライバーとして活躍したラルフ・シューマッハ氏の見解。「フェルスタッペンの卓越したドライビングが、メーカーの実際のパフォーマンスレベルを過大評価させたと考えている」と伝えた。
シューマッハ氏はモータースポーツ専門メディア「F1インサイダー」で「昨年、私が今になって分かったことだが、ホンダはすでに十分な性能を発揮できていなかった」とバッサリ。「だからマックスは、それを補うために、主に小型のウイングを使って運転していたんだ。彼にはその才能があったが、他の選手にはなかった」と続ける。ホンダのパワーユニット性能は高くなかったがフェルスタッペンの技術でカバーしていたとの見解で「一見すると実際よりもパワフルに見えた」と指摘したのだ。
同メディアは「それがアストンマーティンが新レギュレーション時代に向けてメルセデスからホンダに切り替えるという決定に影響を与えた可能性がある。これまでのところ、結果は悲惨なもので、シルバーストンを拠点とするチームは、パフォーマンスと信頼性の両面で深刻な苦戦を強いられている」とホンダの〝実情〟を見抜けなかったことがアストンマーティンが低迷している主因だと強調した。
そしてシューマッハ氏は、ホンダとの契約における意思決定プロセスにも疑問を呈し、チームオーナーのローレンス・ストロール氏を批判。「契約を結ぶ前に、実際にこのエンジンを製造しているのが誰なのかを確認しなかったのは、少々残念だ」と主張した。
シューマッハ氏の直言をはね返すような逆襲をホンダとアストンマーティンには期待したいところだが…。












