モンスターが第一人者の意地をちらつかせた。ボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)が5月2日に東京ドームでWBA・WBC・WBO同級1位・中谷潤人(28=M・T)の挑戦を受けることが正式発表された。実績で先行する井上は、中谷なら自身を倒せるとの声が出てきたころから中谷を意識し始めたことを明かし、「格の違いを見せて必ず勝ちたい。僕に判定では勝てません」とゆるぎない自信を見せた。
1年前に井上から呼びかけ実現した、ともに32戦全勝の両雄による日本史上最大の決戦。この日に横浜市内で開かれた会見で、井上は中谷と和やかに握手を交わしたが、発言からは闘志がにじみ出ていた。「すべてを高めます。そうでなければ過去最高の自分を出すことはできない」と気持ちを引き締めながら、「僕のボクシング人生においては一つの通過点でしかない。格の違いを見せて必ず勝ちたい」と貫禄の勝利宣言をした。
中谷より約2年半早くデビューしてから世界が驚く圧倒的な実績を残してきた井上は、この一戦を「運命的」と話しながらも、中谷については「最初のころは全く気にしていなかった」という。だが、「階級が近づくにつれて、ファンが『中谷なら井上を倒せるんじゃないか』と。ちょっと待てよと」と認識が変化していったことを明かした。
続けて、「同じ日本人というところで、そういう声が上がっているのは、自分が積み上げていったキャリアを見たときにナメられてるんじゃないかと。そういう気持ちにもなります」と世間の声に対する心境を力説。「やってきたことは違うよ、といったところで、しっかりと格の違いを見せて勝ちたい」とリングの上で実績の差を証明することに意欲を示した。
また、中谷を指導するルディ・エルナンデス氏が海外メディアに「判定なら勝てる」なとと語っていたことについては、「ルディは策士だから。そういう発言からも、もう(戦いは)始まっていると思う」と余裕の笑みを浮かべ、「僕に判定では勝てません」と断言した。
世間が何を言おうとも、リング上での戦いの結果がすべて。モンスターは第一人者の座をゆるぎないものにできるか。












