元K―1世界3階級制覇王者の武尊(34)が、引退試合に向けての思いを語った。格闘技イベント「ONEチャンピオンシップ」の日本オリジナル新シリーズ「ONE SAMURAI」開幕戦(4月29日、東京・有明アリーナ)で最後の戦いに臨む。対戦相手は宿敵のロッタン・ジットムアンノン(28=タイ)に決定。決戦を控えたカリスマの心境は…。

 ――日本向けの新シリーズ「ONE SAMURAI」開幕戦に参戦する

 武尊 立ち技格闘技の中心がまた日本になって、日本の格闘技が盛り上がるための第一歩だと思っているので、勝って盛り上げてみんなに認知してもらいたいです。それが次のファイターにつながると思うので、絶対に勝たないといけない試合だなと思っています。

 ――このシリーズはチャトリ・シットヨートンCEOも相当気合が入っているようだ

 武尊 強い気持ちを持って日本格闘技界を盛り上げようと頑張ってくれているんで。チャトリとはちょっと前にご飯に行ったんですけど、日本格闘技界への気持ちをすごい感じたし。僕もそれに応えるために第1回を成功させてつなげていきたいと思ってます。

 ――相手はロッタンに決定した

 武尊 これ以上ない舞台を用意していただきました。格闘家としての最後の日に、何が何でも勝って全部ひっくり返します。絶対勝ちます。

 ――前々回(昨年3月)のロッタン戦では直前にケガで消化不良になってしまった

 武尊 年齢的にもコンディション的にも、練習方法や調整方法を変えたくても変えられなかったところがありました。〝無敗でいた時のやり方をやらないと勝てない〟と思っていたところがあったんです。だけどそうじゃないやり方でも勝てると、前回(昨年11月のデニス・ピューリック戦)の試合で分かりました。

 ――ピューリック戦は新たな調整法で臨み2ラウンドTKO勝ちだった

 武尊 すごくいいコンディションをつくれたので、それをもっと突き詰めて最後に最高の体をつくりたいと思っています。

 ――具体的にはどう変えたのか

 武尊 昔はガムシャラに追い込んで息を上げて、ガムシャラにスパーリングして、ガムシャラに体を痛めつけて、それで強くなれていたんです。でもそうじゃないやり方でもつくれると前回感じたので、それを見せられるかなと。最後、研ぎ澄まして一番いい形でつくれたらいいなという感じですね。

 ――その取り組みで今回もうまくいったら〝もう一丁〟ってなるのでは

 武尊 いやもう…。それをやり切れるのが今回で最後だと思っています。後悔のないようにやり切ろうかなと。

 ――この試合の先で何か考えていることは

 武尊 後のことは、考えないようにしています。先のことを考えて足をすくわれたくないし。今はもう引退試合を勝つことだけ考えています。もう本当、最後に勝つところを見せる。それだけです。