ボクシングWBA世界バンタム級挑戦者決定戦(15日、横浜BUNTAI)で同級1位ノニト・ドネア(43=フィリピン)と対戦する同級4位・増田陸(28=帝拳)が3日、都内で公開練習を行った。日本刀好きの増田は、日本の侍に傾倒しているドネアとの戦いを令和の巌流島の決闘と位置づけて必勝を誓った。

 5階級を制覇したレジェンドと拳を交える増田。〝神の左〟と呼ばれる威力十分の左ストレートの持ち主であり、必殺の左フックなどの強打で知られるドネアとの戦いを、「真剣の斬り合いみたいな戦いになる」とイメージした。

 その言葉通り、増田は自宅に室町時代に作られたという日本刀を飾るほどの刀好きであり、今回の試合のために製作したTシャツには日本刀が描かれている。一方のドネアも宮本武蔵を尊敬するなど侍好きを公言しており、2012年10月に増田と同じ帝拳ジム所属の西岡利晃と対戦した際には、巌流島の決闘に見立てて「勝った方が武蔵」と宣言して見事に勝利した。

 増田もドネアの侍を愛する姿勢には「自分もそういったものを大切にしてリングに上がっている」と共感している。西岡とドネアの一戦は平成に行われており、今回は言うなれば令和の巌流島といったところか。それを増田に問うと「そうですね。しっかり勝って、武蔵の立ち位置でいきたい」とまんざらでもない様子だ。

 武蔵は決闘の場に遅れて到着したとされており、「会場に遅れないように」と笑いを誘った。ちなみに、ドネアは西岡戦の会見で武蔵のマネをして遅刻している。

〝決闘〟へ「理想はKO勝ちですけど、判定でも、しっかり勝つということを一番にボクシングをしていきたい」と必勝を誓い、準備に抜かりはない。大和心トレーナーは「ドネア対策というよりも、全体的な幅を広げる。今までで一番の状態」と仕上がりに太鼓判を押す。

 増田自身も「ドネア選手はすべてのパンチに左フックを合わせてくるので、自分の打ち終わりであったり、打つ前であったり、すべてのシチュエーション、タイミングでしっかり防げるような対策を実感している」と、必殺技封じに手ごたえを感じている。今回はどちらが武蔵になるのか。