コメンテーターの玉川徹氏が29日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜、午前8時)に出演。東京大大学院の教授の医師が収賄容疑で逮捕された事件に持論を展開した。

 東京大大学院医学系研究科教授の佐藤伸一容疑者が24日に共同研究の相手から高額接待を受けたとして、警視庁に収賄容疑で逮捕された。玉川氏は「これは非常に残念な話でですね。今回の佐藤容疑者の個人的な問題というところは大きいんだろうなとは思うんですね」と話した。

 そのうえで、今回の一件は東大が認定されていない「国際卓越研究大学」に影響をするのではと懸念する。国際卓越研究大学というのは、卓越した研究の展開と経済社会に変化をもたらす研究成果の活用が見込まれる大学を政府が認定し、大学ファンドによる重点的な支援を行う仕組み。東大はこの国際卓越研究大学に認定されておらず、審査が継続している。

 玉川氏は「以前から、ずっと指摘しているように日本というのは基礎研究費が低い」という現状を説明。研究費や待遇面での問題があるからこそ、「この国際卓越研究大学っていうふうな仕組みで、ここはっていう大学に対しては、ちゃんと国が支援しましょうっていう風な仕組みを作っているところなんですね」と解説する。

 玉川氏は「当然ながら東京大学も、逮捕された佐藤容疑者以外に真面目に、ちゃんと研究している人の方が多いんですよ。そういう人たちも、今回の件で、研究費がその増えると思ってたところが、増えないってことになれば、日本全体としての損失になると僕は思うんですよ」と力説する。

 東大の審査継続について松本洋平文科大臣は「自立と責任のあるガバナンス体制というのを求めている」と話しているが、今回の一件で玉川氏は「これが本当にガバナンスがザルだったみたいな話になって、そういう本当に善意の研究者たちがつらい思いをしたり、研究費が使えなくなるっていうようなことは残念で仕方ない」と語った。