お笑いコンビ「ぺこぱ」の松陰寺太勇(42)が20日、大阪・読売テレビ制作の夕方ワイドニュース番組「かんさい情報ネットten.」に出演し、明日判決が言い渡される山上徹也被告の裁判について言及した。

 山上被告は2022年7月8日、奈良・近鉄大和西大寺駅前で安倍晋三元首相に向かって手製銃を発砲し、殺害したとして殺人罪、銃刀法違反、武器等製造法違反、火薬類取締法違反、建造物損壊罪などに問われている。

 犯行の理由として、母親が旧統一教会の熱心な信者で、1991年に入会と同時に父親の生命保険金で得た2000万円を寄付。その後も3000万円、1000万円と高額寄付を繰り返し生活は困窮。05年1月には自身の保険金で兄と妹の生活を救おうと自殺未遂を起こしていた。旧統一教会への恨みを募らせるなか、事件の前年に教団の友好団体に送られたビデオメッセージに安倍元首相が出演。それを見て殺意を募らせたという趣旨の供述している。

 本件について、検察側は「無期懲役」を求刑し、弁護側は「無期懲役は重すぎる」としている。

 事件をきっかけに22年には、宗教団体への高額寄付による被害を防止する「宗教被害者の救済法」が国会で成立し、山上被告と同じ境遇にある宗教二世は「被害を受けてきた宗教二世らが行政などに(救済を)訴えてきたのですが、一切進まなかった。今になって進んだのは、山上さんが起こした殺人事件のせいだと思う」と番組のインタビューに答えていた。

 VTRを見た松陰寺は「宗教って本来は人の救いとなるべきなのに一つの家族が壊れていく。それは確かに悲しい事象ではあると思うんですけど、ただそれと今回の事件は、あまり関連付けるのはどうかなと思う。民主主義の破壊じゃないですか。(一人の人間が)演説中に殺されるって。そこ(生い立ちと犯行)は分けて考えた方がいいんじゃないかと思います」と持論を述べた。

 本件は、21日午後1時30分から奈良地方裁判所で行われる裁判員裁判で判決が言い渡される予定だ。