米俳優マット・デイモンが「人々がスマホをいじりながら映画を見るから」として、ネットフリックスが映画内で俳優に同じセリフを繰り返すよう求めていると主張している。米FOXニュースが19日、報じた。
マット・デイモンとベン・アフレックは先日に配信されたポッドキャスト「ジョー・ローガン・エクスペリエンス」に出演し、同日ネットフリックスで公開された新作映画「Rip/リップ」の宣伝を行った。
デイモンは、ネットフリックスが「視聴者がスマホをいじりながら見ている」ことに配慮し、「映画の中でプロットを登場人物のセリフとして3回か4回繰り返すよう求めてくる」と主張した。
デイモンは、劇場公開作品と比べて、自宅で見られるネットフリックス映画に対して視聴者は「まったく異なる集中度」で向き合っていると指摘。ネットフリックスはこうした注意散漫な視聴者に合わせて、映画製作のプロセス自体を変え始めていると明かした。
デイモンは「僕たちが学んできたアクション映画の標準的な作り方は、だいたい大きな見せ場を3つ用意するというものだった。第1幕に一つ、第2幕に一つ、第3幕に一つ。そして一番お金をかけるのは第3幕、つまりクライマックスだ。ところが今は、『最初の5分でドカンと大きな見せ場を入れられないか? 視聴者を引き留めたいんだ』と言われる。それに、『会話の中でプロットを3回か4回繰り返してくれても悪くない。人はスマホを見ながら見ているから』とも言われるんだ」と語る。
さらに「それは本当に、僕たちが物語を語る方法そのものを侵食し始めると思う」と付け加えた。
一方アフレックは、ネットフリックスの犯罪ドラマシリーズ「アドレセンス」はそのような変更を行わず、それでも配信サービス上で成功を収めたと指摘した。ただしデイモンは、それは「例外」であって「規則ではない」と述べた。
アフレックは「要するに、それをしなくても人を引きつけることはできる、という証明だと思うんだ。分かるだろ?」と述べた。
また、アフレックは、ストリーミングサービスが映画製作にもたらす脅威についても比較的楽観的で、配信が映画館体験に対する「実存的な脅威」ではないと強調した。
アフレックは「需要と供給の問題みたいなものだよ。人はスマホを見たい。TikTokを見たい。それはもう、そうするだろう。だからこそ、できることは、とにかく最高のものを作ることだ。本当に良いものを作れば、人は今でも映画館に行くんだ」と話した。











