漫画家・イラストレーターの江口寿史氏が30日に自身のXを更新。2200字を超える長文の文書で自身のトレース・トレパク問題について謝罪した。
江口氏をめぐっては10月、ポスター制作の際にSNS上の写真を無断で参考にしたことが明らかになり問題に。その後、過去作品もトレース・トレパクをしたものであるとSNS上で取り沙汰されていた。
改めて騒動を謝罪した江口氏は、トレースについて「絵を描く上での正当な段階のひとつであり、『トレース=盗用行為すなわち悪』、『トレース=すべてトレパク』という一面的なものでもありません」と説明。「写真を参考に描くことについては、イラストよりも漫画を多く描いていた頃からやってきたことで、業界的にも過去から現在にかけて普通に行われてきたという認識です」と話した。
雑誌の写真も「資料」との認識だった。「正直なところ、それが問題にされるという認識は持てていませんでした」と振り返ると「今回の一件の最大の問題は私にその事への認識と配慮ができていなかったことです。40年以上も前のおおらかな時代の、20代の頃の自分の未熟な認識のまま無自覚に変わらぬ方法で製作を続けていました」と語った。
ケースバイケースだが、トレースは著作権や肖像権の侵害には当たらないことを確認したという。「仮に法的に問題ないとしても、参考にした写真には被写体の方がいて、知らないところで自分の姿や輪郭に似た絵が描かれたら、不安を感じたり、気分を害されたりする方もいる。ある意味、そんな当たり前のことにも十分な配慮ができていませんでした」と続け、反省の意を示した。
自身のキャリアについて「ここ20年ばかり、私はイラストの仕事をし過ぎたのかもしれません。そこに慣れや、怠慢や、何を元に描いても『江口寿史の絵』になっていればいいのだという驕りも生まれていたのかもしれません」と顧みると「そこは大いに自戒を込めて認識を改めていかねばなりません」と決意を語った。
今回の騒動で「表現手法を振り返り考える機会をいただきました」と話すと「私はこれからも絵を描いていきます。まだ何一つ成し得ていないからです。私の絵は今後もまだまだ変わっていくでしょう」と宣言した。













