クリントン元大統領は22日、「エプスタイン・ファイル」を巡り、トランプ政権が「国民が要求し、受け取る権利のある完全かつ全面的な記録の提出を拒んでいる」として、隠蔽工作を行っていると非難した。米紙ニューヨーク・ポストが22日、報じた。

 性的虐待罪などで起訴され公判前に自殺した実業家ジェフリー・エプスタイン元被告を巡る事件で、捜査資料、裁判資料など関連文書「エプスタイン・ファイル」第1弾が19日、司法省のサイトで公開された。

 大量の写真の中には、身元不明の女性とジャグジーで半裸同然にくつろぐクリントン氏の写真や、エプスタイン氏の元恋人で人身売買の斡旋役ギレーヌ・マクスウェル受刑者と一緒に泳ぐ姿の写真が含まれていた。

 また、飛行機内で身元不明の女性に腕を回している姿や、英国、ブルネイ、タイへの旅行中にエプスタインと親しげに行動している様子も撮影されている。別の写真では、クリントン氏、エプスタイン氏らが、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーとの夕食会に出席している姿も確認された。

 数々の写真について、クリントン氏は代理人のアンヘル・ウレーニャを通じた声明で「司法省がこれまでに公開した内容と、その公開の仕方は、一つのことを明確にしている。誰か、あるいは何かが守られているということだ。それが誰なのか、何なのか、なぜなのかは分からない。しかし、これだけは分かっている。われわれにはそんな保護は必要ない。したがって、われわれはドナルド・トランプ大統領に対し、パム・ボンディ司法長官に指示し、ビル・クリントンに言及、関連、または写真を含む未公開資料を直ちにすべて公開するよう求める」と主張した。

 公開の対象には「大陪審の記録、聴取メモ、写真、裁判所の認定」が含まれるという。

 さらに「これを拒否することは、司法省のこれまでの行動が透明性のためではなく、示唆のため――つまり、長年にわたり、超党派の大統領と司法長官の下で、同じ司法省によって繰り返し潔白とされてきた人物に不正をほのめかすための選択的公開であるという、広く持たれている疑念を裏付けることになる」と警告した。

 クリントン氏は、エプスタイン氏の犯罪行為に関して、自身が関与したことを一貫して否定している。