異例の夫婦同伴だ。ボクシング3大世界戦(17日、両国国技館)の記者会見が15日、都内で開かれ、出場選手が意気込みを示した。WBA世界バンタム級王座統一戦で正規王者・堤聖也(29=角海老宝石)と対戦する暫定王者ノニト・ドネア(43=フィリピン)はレイチェル夫人とともに出席。夫人は勝敗のカギに「経験」を挙げた。

 ボクシング界ではスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と父・真吾トレーナーなど、親子、兄弟といった家族で師弟関係を持つことは少なくない。だが、夫人が夫を指導する関係は極めて珍しい。会見でも、元世界王者である帝拳ジムの浜田剛史代表、大橋ジムの大橋秀行会長、角海老宝石ジムの小堀佑介会長ら選手と同席したのは夫人を除いてすべて男性だった。

 とはいえ、夫人も元テコンドーの強豪選手。ドネアは体力強化、コンディショニングなど幅広くサポートする夫人を「メイントレーナー」と呼び、12日の公開練習では夫人を相手にミット打ちを行って報道陣を驚かせた。

 この日、勝負のカギを問われた夫人は「みなさんはこの選手を見るとレジェンドであるとか、将来的に殿堂入りを果たすであろうと言われていますけど、そのような経験も一つの大きなカギになると思います」と、5階級を制覇した夫の実績に期待。「現役を続ける中で得ている集中力、規律、正しい生活、試合でのクリーンファイト、パワー、スピード、そういったこともすべて持ち合わせているのも強み。トレーニングキャンプでやるべきことはすべてやってきたので、それを出せるようにしたいです」と意気込んだ。

 43歳の夫を復活の勝利に導けるか。