すい臓がんを公表していた日本テレビの菅谷大介アナウンサーが8日に亡くなったことが10日、明らかになった。53歳だった。菅谷アナはスポーツ中継の実況やバラエティー番組で活躍。先月のカーリングの中継では、落ち着き払った〝職人技〟の実況で3時間超の放送を完遂したばかりだった。

 菅谷アナは7日、東京・汐留の同社内での勤務を終えて帰宅し、不調を訴えて都内の病院に救急搬送された。容体は急変して翌8日午後1時6分、消化管からの出血で死去。葬儀は近親者のみで執り行う。

 国際基督教大学大学院修了後の1997年に日テレに入社した。箱根駅伝やプロレス、ゴルフなどのスポーツ中継やバラエティー番組、情報番組で幅広く活躍。2018年の平昌五輪ではスピードスケート女子チームパシュートの高木美帆らが金メダルに輝いたレースで実況した。

 22年8月にインスタグラムの投稿を開始し、「実は、膵臓がんでした」とすい臓がんであることを報告。闘病の様子を克明に報告し、「#がんサバイバー」とも記していた。

 管理職でもあり、後輩アナのマネジメントに従事しつつ、亡くなる直前まで精力的に仕事をしていた。

 日テレは先月26日放送のCSで、カーリングのパンコンチネンタル選手権で日本と中国が戦った3位決定戦を中継。菅谷アナは実況を担当し、インスタに同日、「日本の戦いをお伝えします!」と記しており、これが最後の投稿になった。

 日テレ社員の話。

「すい臓がんの抗がん剤治療では副作用でヤセるケースがありますが、菅谷アナはパッと見た感じはむしろふっくらしていて、社内では『ホントにがんサバイバーなの!?』と感服の声が上がっていました。先月のカーリングの中継では、持ち込んだ資料に目をやりつつ、優しく、落ち着きを払った声で〝職人技〟の実況を披露して3時間超の放送を完遂したんです」

 カーリングは12月にミラノ・コルティナ五輪最終予選を控え、来年2月に本大会の同五輪を迎える。

「菅谷アナは中継の最後、最終予選を念頭に『12月にはどんな結末が待っているでしょうか』と視聴者に問いかけていました。その後の訃報に社内では『あんなことを言っていて、なんでこのタイミングで亡くなっちゃうの…』『早すぎるよ…』とすすり泣く社員が見られました。人望のあるアナでした」(前出社員)

 病に屈することなく、最後までマイクに向かい続けた。