ウクライナ軍でコンピューターゲーム風のドローン攻撃システムが導入されている。ロシア兵の殺傷数に応じてポイントが加算され、オンラインショップでより多くの武器、強力な武器にアップグレードできるというものだ。英紙ガーディアンが3日、報じた。

 ウクライナの初代副首相ミハイロ・フェドロフ氏はガーディアン紙に対し、コンピューターゲーム風のドローン攻撃システムがウクライナ軍の各部隊の間で〝バイラル〟になり、偵察、砲兵、補給作戦にも拡大されつつあると語った。

 ウクライナ当局によれば、「アーミー・オブ・ドローンズ・ボーナス・システム(ドローン軍ボーナス制度)」の下でポイントを競うドローン部隊は、8月の95から現在は400に増加した。9月には1万8000人のロシア兵を殺傷したという。

 このシステムは1年以上前に開始され、攻撃を成功させた部隊に「戦闘ポイント」を付与し、そのポイントを〝戦争のためのアマゾン〟とでも言うべきオンラインストア「ブレーブ1マーケット」で交換して、100種類以上の各種ドローンや自律走行車、その他のドローン戦用装備を購入できる仕組みだ。

 順位表には「マジャールの鳥」「フェニックス」「ネメシス」「アキレス」「スパルタン」といった名前の部隊が上位に並んでいる。

 フェドロフ氏は「部隊の間ですごく人気になっています。全ての防衛部隊がこれを知っていて、ポイントを巡る競争があり、ドローンや電子戦装置、その他の戦闘支援のための装備を手に入れようとしています。より多くの歩兵を殺せば、より多くのドローンが手に入って、さらに多くの歩兵を殺せる。これは自己強化的なサイクルになりつつあります」と話す。

 ウクライナは、ポイント方式を砲兵部隊にも拡張し、成功に対してポイントを付与して新たな兵器購入に使えるようにしている。偵察部隊にも敵目標を発見したことに対してポイントが与えられ、補給チームは前線に物資を補給する際に人員ではなく自律車両を使うことでポイントを獲得し始めているという。

 フェドロフ氏は「情報によればロシアも競合するゲーム化されたシステムを開発している可能性がある」と述べている。