ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が12月27日にサウジアラビアでWBC同級1位アラン・ピカソ(メキシコ)と防衛戦を行う。現役世界ランカーが〝モンスター〟の対戦相手の実力を見定めた。

 日本フェザー級王者でWBC世界同級8位の阿部麗也(32=KG大和)が3日、YouTube「ボクサートリオch」に出演。動画内で「(井上対ピカソは)勝負論としては成り立たないと思う。ピカソ側の勝ち筋が正直見えない」と厳しく分析した。

 その根拠について「井上チャンピオンに勝てる可能性がある相手は、何かしら突き抜けたものを持っている。パワー、スピード、当て勘、カウンターとか一発がある選手じゃないと。ピカソも何か(1つの能力が)抜けているタイプじゃなくて、まとまった選手。(総合的な能力が)一回りも二回りも大きいのは井上チャンピオンなわけで。そうなると勝負論としてワクワクするというのは、あまりないかな」と説明した。

 ピカソは7月に日本フェザー級7位・亀田京之介(MR)と対戦し、判定2―0で勝利。阿部は「(ピカソは)身長173センチでデカい。ここ数戦はフェザーでやっているけど、体格的な有利さをうまく使えるかと言ったら、そんな感じもしない。ガードを外したり、クリーンヒットをもらわないスキルはうまい。だけど、井上チャンピオン(の攻撃)を12ラウンドあの感じで受けて、打ち合えるかというとそれは厳しい」と強調した。

 現役世界ランカーから見ても、戦前では圧倒的に〝井上有利〟のようだ。