ハリウッド初の〝AI女優〟ティリー・ノーウッドの存在が先日、チューリッヒ映画祭で正式発表された。ハリウッド俳優たちが批判の声を上げる中、英女優ブリオニー・モンロー(28)が「私の顔が使われている!」と主張した。英紙デーリー・スターが1日、報じた。
ファンタジー映画「ザスレイブ・アンド・ジェネラル」など多くの映画に出演しているスコットランド出身の女優モンローのもとには、ノーウッドの画像を見た業界の人々から多くの連絡があったという。
モンローは「新しいAI女優は私をモデルにしているのではないかという問い合わせを、たくさんの方からいただいています。私のイメージパフォーマンスや権利が侵害されているのではないかと、本当に心配しています。しかし、透明性の欠如により、私は何も分かっていません。労働組合は、この件で私を支援してくれており、私に代わってプロデューサーに連絡を取ってくれました。こうした懸念に対処できるよう、俳優への透明性と配慮がさらに高まることを願っています」と語る。
ノーウッドのプロモーションに使われたある写真が特にモンローの顔に似ており、動画の特定のシーンでしぐさもまねされていたという。
モンローは「ノーウッドのプロモーションに使われた写真は、私の顔と驚くほど似ているんです。でも、ティリーが別のシーンで登場すると、彼女は全く別人のように変わってしまうんです。私だけでなく、たくさんの女優の顔を使って生成されています。おそらく、このような形で使われることに同意していない人の作品が使われているのです」と指摘した。
また、モンローは1日、フェイスブックに「私の写真がいかなる部分であれ、私は使用に同意していません。私が仕事をしたどの制作会社も、使用に同意していません。この写真が私と関係があると思われるかもしれないという不安の中で、この写真がどう扱われるのか、本当に恐ろしいです。この『創作』に関わったすべての人々の行動は、本当に衝撃的です」と投稿した。
ノーウッドはこれまで、ボット生成の短編コメディー映画に出演したのみだった。しかし、9月28日にチューリッヒ映画祭の産業部門のイベントで世界初のAIタレント事務所の設立とともに、〝所属女優〟としてノーウッドが発表されたことは、映画業界に衝撃を与えた。
英女優エミリー・ブラントは「恐ろしい」と評した。米女優ウーピー・ゴールドバーグは「まるで5000人の俳優が生み出した何かに立ち向かっているよう」と表現した。米女優マーラ・ウィルソンは「彼女を作り上げるために顔を合成された何百人もの若い女性たちはどうなったのですか?彼女たちを雇うことはできなかったのですか?」と疑問を呈した。
多くの批判に対し、ノーウッドの制作者で女優のエリーネ・ファン・デル・フェルデン氏はインスタグラムに「ティリー・ノーウッドは人間の代替物ではなく、創造的な作品、つまり芸術作品です。AIは人間の代わりではなく、新しいツール、新しい絵筆だと考えています」と声明を発表している。












