ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)のフェザー級転向を見据えた動きが活発化してきた。

 4本のベルトを持つ井上は9月にWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と対戦し、年末にはWBC同級1位アラン・ピカソ(メキシコ)との激突が見込まれている。さらに来春にはIBF&WBCバンタム級王者の中谷潤人(M・T)とSバンタム級でこぶしをまじえる予定だ。

 井上はすべての挑戦者たちを退けた来春以降にフェザー級へ転向することが確実視される。そこでSバンタム級ではベルトを虎視眈々と狙う猛者たちが〝王座決定戦〟に照準を定めている。海外メディア「DAILY TRIBUNE」は「MPプロモーションのショーン・ギボンズは空席が生じた瞬間から候補者が世界タイトルを争うと主張する」と伝えた。

 中でもWBC2位、WBO4位で井上に敗れたマーロン・タパレス(フィリピン)はWBO1位のカール・ジェイムズ・マーティン(同)との対戦が濃厚。同メディアは「井上が階級を上げた場合、タパレスとマーティンが新チャンピオン決定の重要な役割を担う」とし、WBO6位のジョンリル・カシメロ(同)もベルト奪取に意欲を見せているという。

 すでにSバンタムの強豪スティーブン・フルトン(米国)やルイス・ネリ(メキシコ)、サム・グッドマン(オーストラリア)がフェザー級に転向。WBAスーパーバンタム級7位の村田昴(帝拳)ら日本勢を含めて群雄割拠の〝戦国時代〟さながらの激闘が繰り広げられそうだ。