石破茂首相と立憲民主党の野田佳彦代表が急接近していると話題になっている。4日、国会では衆院予算委員会が開かれ、各党代表らが石破氏にトランプ関税などについて質した。「いつ辞めるのか」と石破氏に直撃する野党がいる中で野田氏は政策面での協議を提案。大連立があり得るというのか。

 国民民主党の玉木雄一郎代表は「いつまで続投するんですか」と単刀直入に聞き、れいわ新選組の大石あきこ衆院議員も「いつ辞めるんですか」とズバリ。参院選で自民党は大敗し、党内では石破おろしが吹き荒れているだけに続投の意思については聞かざるを得ないわけだ。

 一方で野田氏は消費税減税なのか現金給付なのかという参院選で争点になった件について「給付金、減税の可能性、給付付き税額控除について真摯に協議をさせてほしい」と提案し、石破氏も前向きに返答した。さらに、企業・団体献金の禁止についてもトップ会談をすることで一致。

 また、石破氏が戦後80年に合わせて談話を出すかどうかとメディアをにぎわせている件でもやりとりがあった。一部報道で見送ったと報じられたかと思えば、15日の終戦の日に発表するのはやめただけとの指摘もあり、はっきりしない。

 野田氏が「談話は無理でもなんらかのコメントは出すべき」と期待感を示すと、石破氏は「形式はともかくとして風化を避けるため、戦争を二度と起こさないための発出は、私は必要だと思っています」と明言。自民党内には談話の発表に反対する意見もあるだけに、野田氏のエールが際立っている。

 立憲は野党第一党だが、必ずしも対決一辺倒ではないようだ。実は党内では以前から大連立の可能性に言及する人もいた。

 立憲民主党関係者は「自民党内で起きている石破おろしほどではないですが、ウチでも野田氏の責任を追及する声が上がっています。参院選では議席を増やすことができませんでしたから。つまり、石破氏も野田氏も党内では苦しい立場。お互いの苦境を打開する起死回生策として大連立もあり得るかもしれません」と指摘した。

 大連立については参院選直後に野田氏ははっきりと「ありえない」と否定している。とはいえ、政界は一寸先が闇。「石破おろしをしている人たちには代わりに誰を総裁にしてどこと連立を組むのかというビジョンが欠けています。その状況ですと石破氏と野田氏の大連立プランの方が現実的に映るでしょう」(同)

 果たしてどうなるのか。