ボクシング・トリプル世界戦(30日、横浜BUNTAI)の前日計量が30日、横浜市内で行われ、出場6選手はすべて1回目でパス。WBA世界バンタム級(上限体重53・5キロ)タイトルマッチは、王者アントニオ・バルガス(28=米国)が53・1キロ、挑戦者の同級2位・比嘉大吾(29=志成)は53・4キロだった。

 比嘉は異例の3戦連続挑戦での世界王座奪取に強い意欲を示すとともに、約4年ぶりに現役復帰した元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(46=フィリピン)に感心した。

 計量を終えると「待たせたらあれだなと思って。(相手は)チャンピオンなので」と、裸足のままバルガスと約20秒向かい合った比嘉。相手の印象を問われると「なんかデカいなと思ったら、そういえば俺、靴はいてないんだって」と笑いを誘った。

 3度目の正直での世界奪取は背水の陣の心構えで臨む。前日には負けたら即引退を宣言しており、この日も「3回目で取れなかったら(次は)ないんで。日を改めない方が記者さんも楽だと思うので、集まってください」と、負けたら即引退会見を行うことを再び明言。「世界チャンピオンになりたいですね。さすがになりたいです」との思いを口にした。

 さらに、勝てばブランクの日本最長記録を更新する約7年3か月ぶりの世界王者返り咲きとなる。ブランクといえば、20日にパッキャオが約4年ぶりの現役復帰戦でいきなり世界王座に挑戦し、引き分けたものの予想を上回る好ファイトを見せてファンを驚かせた。

 比嘉はその試合を見ていないというものの、「46歳ですか。(自分がその年齢になれば)たぶん太って、田舎にいるんじゃないですか。すごいですね」と脱帽。さらにパッキャオがフィリピン下院議員を務めていたことを報道陣に確認すると「ボクシングでは勝てない。できたとしても議員じゃないですか」と話して笑いを誘った。