復活ののろしだ。大相撲夏場所7日目(17日、東京・両国国技館)、小結若隆景(30=荒汐)が関脇大栄翔(31=追手風)を力強く押し出して快勝。ともに三役、優勝経験者同士の対決を制して1敗を守った。取組後は「下から(攻めて)いい相撲を取れたと思う。一生懸命、自分らしい相撲を取ろうと思って土俵に上がった」と会心の相撲を振り返った。

 関脇だった一昨年春場所で右ヒザ前十字靱帯断裂の大ケガを負い、幕下まで番付を落とした。そこから再起して今年初場所で三役に返り咲き。今場所は黒星発進から6連勝と、勢いに乗っている。ケガから復帰後は番数をこなせなかった稽古量も「徐々にはできている」と回復への手応えを口にした。

 審判部長の高田川親方(元関脇安芸乃島)は「(攻めが)厳しかった。攻めのおっつけ。力が出ている」と高評価。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「圧力があった。体に力が入っている。ようやく優勝したころに戻ってきている。大栄翔もいい立ち合いだったが、それを上回っていた」と絶賛した。

 綱取りに挑む大の里と平幕の伯桜鵬が全勝で首位を走る中、1差でピタリと追走。かつての大関候補が、賜杯レースのキーマンに浮上した。