NASA(米航空宇宙局)が先日、ホームページで公開した火星表面の謎の〝入り口〟に関して、地球外生命体の新世界につながる可能性が指摘されている。

 NASAは定期的に「アストロノミー・ピクチャー・オブ・ザ・デー(今日の天文写真)」として、宇宙の驚異的な写真を公開している。

 先日、火星の表面の画像の一部として、画像の右上にぽっかりと開いた幅100メートル以上の穴を公開した。

 この穴についてNASAは、プロの天文学者の見解として、「下層まで貫通しているように見えます。この穴が存在する理由と、円形のクレーターに囲まれている理由は依然として推測の域を出ませんが、有力な仮説は、隕石の衝突によってできたというものです。このような穴は、下層に通じる入り口である可能性があり、広大な地下洞窟へと続いている可能性があるため、特に興味深いものです」と述べた。

 続けて「そうだとすれば、これらの自然に発生したトンネルは、火星の厳しい地表から比較的保護されているため、火星の生命を閉じ込める比較的良い候補となります。そのため、これらのピットは、将来の宇宙船、ロボット、さらには人間の惑星間探検家にとっても主要なターゲットとなります」と解説した。

 これは、NASAによるなかなか大胆な予測だ。

 これまで地球外生命体の探索の焦点は、地球の近隣の惑星や衛星の凍った海に隠れている可能性のある微生物生命に置かれてきた。

 しかし、今回、NASAは、穴の下には「広大な地下洞窟」がある可能性があると指摘し、近い将来、火星に着陸する宇宙飛行士の主要な目的地になる可能性があるとまで言ったのだ。

 この画像はもともと2017年に火星を周回する探査機マーズ・リコネッサンス・オービターによって撮影されたもの。科学者たちは数十億年前の火星は地球のような惑星だったと信じている。現在の火星には、強力な磁場と厚い大気がないため、その表面は高レベルの宇宙放射線と太陽放射線に絶えずさらされており、そのため火星は〝死の星〟とみなされている。

 しかし、今回の洞窟やトンネルのおかげで、生命は地中の下で生き延びることができている可能性がある。つまり、宇宙飛行士はここで生物の証拠や化石さえも見つけることができるかもしれないのだ。