4月1日はエイプリルフール。年に1回、ウソをついても許される日とあって、企業や団体によるネタ合戦となるのが恒例だ。思わずクスッと笑ってしまうネタから、リアルに商品化を望むネタなどであふれたが、物価高や世知辛い時代を反映し、滑ったネタも多かった。

 ネタ枯れで広報やSNS担当者が頭を悩ます4月1日。自動車大手のホンダはX(旧ツイッター)に「今年のエイプリルフールは、今週末開催されるF1日本GPに集中するため見送りとさせていただきます」と、F1開催を理由に白旗を掲げた。これにはフォロワーも「F1の方が大事」「角田裕毅を応援しよ」と理解を示した。

 定番となっているのは自社製品を巨大化したり、別ジャンルに転用するものだ。飲料大手のサントリーは「暑すぎる夏に!天然水20Lペットボトル今夏新発売!」と巨大ペットボトルの画像を披露。「防災用にほしいかも」「ウォーターサーバーとして実装して」と商品化を望む声が相次いだ。

 乳製品のカルピスは「朗報!『カルピス』のサウナができました。『カルピス』の香りがするアロマロウリュを体感できる…」とカルピスを模したサウナストーンにカルピスを垂らしてのカルピスサウナを披露。これまた「実際あったらウケそうなのがまた…」「全国のアロマサウナ施設に導入してほしい」と歓迎された。

銀座松屋(@MATSUYAGINZA100)のX投稿
銀座松屋(@MATSUYAGINZA100)のX投稿

 2社がタッグを組んでの大がかりなネタを投稿したのは、百貨店の松屋銀座と牛丼チェーンの松屋だ。東京・銀座にある松屋の本店屋上に、牛めしの松屋の看板が設置された写真を投稿。それぞれのXで「松屋銀座が松屋に乗っ取られた!?」「本日、銀座の老舗百貨店『松屋』を乗っ取りました」と報告した。同名企業の異例コラボに「本当にレストラン街に松屋が入っていたら面白いのに」と驚かせた。

 炎上したのはお弁当チェーン「ほっかほっか亭」だ。「お客様各位 本日より全国のほっかほっか亭 全店舗にてライスの販売を停止します。誠に申し訳ございません」とXにポスト。末尾には「#エイプリルフール」とネタ宣言していたが、取締役名義での広報リリース文も添付される手が込んだもので、真に受けた人が多かったようだ。

ほっかほっか亭(@HokkahokkaP)のX投稿
ほっかほっか亭(@HokkahokkaP)のX投稿

 折りしもコメ価格の高騰で、政府は備蓄米を放出するなど混乱している最中だ。先月はパックご飯「サトウのごはん」の一部終売が発表され、ネット上がざわつく騒動があったばかりで、ほっかほっか亭のポストにも「こんなうそつくなら今後買うのやめたくなる」と大荒れ。同社とコラボしている料理研究家のリュウジ氏も「普通に面白くない」と苦言を呈した。

 ほっかほっか亭を展開する「ほっかほっか亭総本部」の担当者は「販売は停止しません。エイプリルフールの投稿で、誤解を招いた」と説明。その後、Xで「皆さまを動揺させてしまい、配慮が足りなかったと感じております。大変申し訳ございません」と釈明に追われた。

 何かと話題のエイプリルフールとなったようだ。