ボクシングWBOの新会長となったグスタボ・オリビエリ氏(プエルトリコ)が11日、王座統一戦と指名試合との兼ね合いについて持論を語った。

 この日、都内で開かれた3大世界戦(13日、東京・両国国技館)の記者会見に出席し、報道陣の取材に応じたオリビエリ氏。スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)をはじめ、バンタム級に4人、フライ級に2人の世界王者がいるなど軽量級を席巻している日本ボクシング界を「うれしいこと。とても重要な国になっている」と絶賛した。

 注目する日本選手を問われると、キックボクシングから転向したWBC世界バンタム級1位の那須川天心(帝拳)と、日本人初のウエルター級世界王者を目指しているWBO同級2位の佐々木尽(八王子中屋)の名を挙げた。天心については「成長過程にあると思うが、(帝拳ジムの)本田(明彦)会長によって正しく導かれていると思うので、経験を積んでこれからチャンピオンになっていくと思う」と評した。

 同一階級の日本人王者が複数いることで、王座統一戦を希望する声も多いが、指名試合とどちらを優先するかの問題も浮上している。このことについて問われると「私個人の考えでは、やはり統一戦に重きを置くことが大事になってくると思う。指名試合の相手が誰なのかも加味しないといけないと思う」と返答した。

 続けて「統一王者が生まれるのはありがたいこと。お互いに利益を生むような関係性を進めていければ」と話しつつ、「チャンピオンも挑戦者も抱えている団体全部が有益に進めていけることを考えると、指名試合もまだ重要だと思う」との考えも示した。

 また、4団体の指名試合が回ってくる井上についても言及。「ローテーションでIBFが優先順位を持っているはず。そこの1位サム・グッドマン(オーストラリア)だが、指名試合で時間をつぶすのは由々しき事態だと思っている。なので、各団体の1位が戦ってチャンピオンに挑むやり方も考えていこうと思う。他団体と話をしているので、プロモーターにもファンにも喜ばしい結果が出るような話をしている。必ずしも1位の選手が世界的に名前があるとは限らない。そういったところも問題になってくる。ベストシナリオになるような解決策をWBOとして出していければいい」と、改善に向けて協議を進めていることを明らかにした。