ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の対戦候補が〝敵前逃亡〟したことを受け、元王者が挑戦者側の〝狙い〟を推察した。

 井上と前回の防衛戦で戦う予定だったIBF同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)は、練習中に左目上を負傷したため金芸俊(キム・イェジュン=韓国)に変更された。その後、5月に米ラスベガスでWBC同級1位アラン・ピカソ(メキシコ)との対戦が一時は濃厚とみられていたが、合意には至らず。代わりに、WBA同級2位ラモン・カルデナス(米国)との対決が決定的となっている。

 元東洋太平洋同級王者・和気慎吾氏が10日、ユーチューブ「和気慎吾 リーゼントチャンネル」でこの件について言及した。ピカソ陣営が井上戦に難色を示したとされており「ビックリしました。グッドマンにしろ、ピカソにしろ、井上チャンピオンが強すぎるゆえなんですかね」と指摘した。

 その上で「今、井上チャンピオンとやって負けてランキングが落ちるより、指名挑戦権を断ってちょっとランキングが落ちて、(井上がベルトを)返上した後にまたその王座を狙うのが、いいんじゃないのかなというつもりじゃないですか。そんなにガクンとは(ランキングが)落ちないと思う。負けたりしたら落ちるけど」と相手陣営の考えを分析。ピカソは井上との対戦回避によって〝逃げた〟などと批判を浴びているが、そこには深謀遠慮があるのかもしれない。

 絶対王者の〝モンスター〟だけに、上位ランカーの対戦候補もいろいろと策略をめぐらせているようだ。