F1の今季開幕が1週間後に迫る中、レーシングブルズを率いるローラン・メキース代表が角田裕毅のリーダーシップを絶賛した。

 メキース代表は名門フェラーリや国際自動車連盟(FIA)などで要職を歴任し、昨季から就任した現チームでは卓越した采配力を見せた。

 そんな名将が、今季はエースとして迎える角田の成長ぶりを高く評価している。英モータースポーツ専門メディア「ザ・レース」のインタビューで、角田について持論を展開した。

 まず言及したのが、昨年末に注目を集めた親チーム・レッドブルのドライバー交代騒動。セルジオ・ペレスの更迭論が浮上して角田も有力候補に挙がったが、最終的には同チームのクリスチャン・ホーナー代表の意向によりリアム・ローソンが昇格し、角田は涙の落選となった。

 メキース代表は「彼(角田)は、昨年のニュースを聞いた時、明らかにがっかりしていた様子で私には印象に残っている。当然のことだろうが。しかし、彼は1月に明確な気持ちで、高いモチベーションを持って戻ってきた。彼は起こったことを受け入れている。そして新たな一歩を踏み出すためにここにいるんだ」と、角田が気持ちを切り替えて新シーズンに臨んでいると強調した。

 開幕前の重要な場であるプレシーズンテストでは、さっそく角田の実力が垣間見えた。「ユウキは3日間にわたって非常によく走り、重要な技術的フィードバックを与えてくれた」とメキース代表は称賛。「ユウキは私たちのリーダーだ。彼は経験豊富で、技術的なフィードバックの面で、この冬さらに進歩していると思う」と評した。

 さらに絶賛は続く。「テストの直後、彼は本当に非常に鋭く正確な技術的フィードバックを、我々に与えてくれた。そして彼はリーダーシップの役割をうまく果たし、チームを前進させていると思う」とメキース代表は繰り返し、熱弁を振るった。

 チームのエースとして初めて開幕を迎える角田が、精神的に大きな成長を遂げているとメキース代表は感じている。その一例が、ルーキーのイサック・ハジャールとの関係だ。

「ユウキはイサックに対してとてもオープンだ。彼らはすでにかなりうまくやっている。彼らは正しいスタートを切った。それはイサックにとって非常に良いことだと思う」と、角田が後輩の長所を引き出していると強調。

「開幕戦では、彼はユウキから多くのことを学ぶだろうし、お互いに刺激し合うことになるだろうと確信している」と角田のリーダーシップが、開幕からチームを躍進させると期待を寄せた。

 今季開幕戦となるオーストラリア・グランプリ(GP=16日決勝)が楽しみだ。