れいわ新選組の山本太郎代表は6日に開かれた参院予算委員会で質問に立ち、能登半島の復旧・復興をめぐる問題で石破茂首相に迫った。

 昨年1月に起きた石川・能登半島地震の発災から430日目。山本氏は昨年10月8日の代表質問で能登の土砂撤去に自衛隊派遣を要請。これに石破首相が「具体的なニーズが生じれば自衛隊活用の検討を含め、政府全体で必要な措置を取ってまいります」と言ったにもかかわらず、派遣が行われなかったことに「ニーズがあるかをろくに確認せず、衆院を解散し衆院選に打って出ました。自民党の党利党略のために被災地は置き去りになった」と指摘した。

 さらに「自衛隊派遣が必要なほどの災害なのに、解散総選挙を優先させて、その批判をかわすために派遣要請が出されないよう水面下で画策することはあまりにも不適切で鬼畜の所業です」と糾弾した。

 今年2月、奥能登を視察した山本氏「自衛隊並みのマンパワーがなくては、大幅な(復旧・復興の)遅れが出るのは誰の目にも明らかだった。もう一度、(馳浩)知事と(自衛隊派遣を)お話し合いをしていただけないか」と強く要請した。

 これに石破首相は「私どもは鬼畜の所業をしたつもりは、まったくございません」と反論。その上で「委員がおっしゃるように実態を常に把握するのは大事なことです。国会の場で、このような指摘をたまわりましたので(馳知事とは)しばしば連絡を取っているが、実情がどうなっているか把握をさせていただきます」と答弁した。

 最後に山本氏は「もう一度、確認していただくということで、ありがとうございます。(被災地の)現場を見ていただきたい。岩手の山火事にも視察に行っていただきたいし、能登にも、もう一度入っていただきたい。よろしくお願いします」と述べた。

 予算委の終了後、山本氏は取材に対し「現場を知っていれば正式に(自衛隊)要請するしかなかったんですよ。今からでもやらないと(復興が)次に進めない状況です。いまは災害NPOとボランティアに丸投げしてる状態です。馳知事は『自衛隊を要請したい』と、最初は現場のことがよく分かっていたので(派遣要請の)意思があった。でも、引っ込めたのは現場の状況より自分の政治的理由を優先させた以外ないですよね。今日はこの状況を政府に言ったんです」と振り返った。

 石破首相が行った答弁には「これまでよりはマシになっている。これまで一度も自衛隊派遣の件については『(馳氏と)直接やり取りしていません』という話。もう一度(実情を)確認してくれると、これって断りにくいですよね」とコメントした。