約26億円かけて東京・お台場に整備される噴水「ODAIBAファウンテン(仮称)」に年間3000万人が見に来るって本当なのか。これに疑問を投げかけているのが地域政党「自由を守る会」の三戸安弥(あや)都議だ。2月28日の都議会一般質問で小池百合子東京都知事に「誰が何のために噴水設置を決めたのか」と問いかけた。

 ODAIBAファウンテンはお台場海浜公園に整備される世界最大級の噴水だ。東京都は年間3000万人の観覧者数を見込み、経済波及効果は年98億円と算出している。

 もっとも、本当に必要なものなのかと批判も多い。三戸氏はこの日の一般質問で東京ディズニーランドの2023年度の来園者数が2750万人だったことを例に出し、「(観覧者数3000万人は)見込みが甘すぎる」と喝破。さらに、お台場周辺の海域は東京五輪のトライアスロン競技でも話題になったように水質がよくないとされる。水質問題と安全対策についても追及した。

 これらの質問に対して、小池氏は答弁に立たず。代わりに港湾局長が対応したが、誰が何のために噴水整備を決めたかは分からないままだった。

 質問後、三戸氏は取材に「ほぼゼロ回答だった」とあきれた。結局、誰が発案したのか。三戸氏は「小池都知事がドバイとかで噴水を見て『あら、いいわね』と。思いつきですよね」と小池氏ではないかと予想。「それに港湾局があわてて対応させられているのが手に取るように分かる」と嘆いた。

 ドバイには世界最大級の噴水であるドバイファウンテンがある。過去に小池氏はドバイに海外出張していた。そのため昨年11月の記者会見で噴水構想はドバイファウンテンから着想を得たのではないかとの質問もあった。小池氏は「ドバイだけではないですね、世界中の噴水を参考にしながら港湾局で進めている」と回答していた。

 三戸氏は観覧者数が年間3000万人という推計に疑問符を付ける。「本当に非現実的だと思います。(お台場の)対岸から噴水を見る人も含まれているそうで、噴水の先っぽをチラっと見るだけで3000万人に含まれている。それはおかしくないですか。あと『ゆりかもめ』に乗っている人も入れているのかなって感じで」と首をかしげた。

 今後どうなるのか。「皆さんのお金が不明瞭なプロセスで使われてしまいますよ、それに対して都知事は説明責任を果たさないよってことを都民の皆さんに知っていただきたい。お台場トリエンナーレも開催見送りになったし、そういう流れで世間の注目を集めて阻止したい」と三戸氏は語った。