【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#583】地球の7割を占めるという広大な海は、現代でもそのうちわずか5%前後しか解明されておらず、さらに深海の生態系については99%が謎のままであると言われている。海は未知の生物の宝庫である。そうした事情もあってか、謎の生物やその亡きがらと思われるものが漂着したというような事例はしばしば聞かれる。
2017年、オランダの浜辺で正体不明の不気味な生物らしきものが発見されて話題となった。地元紙の報道によると、10月5日、オランダのジュリアナドルプ・ビーチで謎めいた生物が撮影されたのだという。
「エイリアン・シー・モンスター」と名付けられたその生物の撮影データについては、当初動画サイトにもアップされていたようである。だが、残念なことに現在は削除されており、スクリーンショットされた非常に不鮮明な画像のみが残されている。
画像を見てみると、その生物の頭部とおぼしき部分はカギヅメのような形状をしており、そこに4本の触手らしきものが備わっており、まさしくエイリアンと呼ぶにふさわしい。細長い胴体と思われる部分は2本に分かれており、先端が海水に浸ったままとなっている。
記事によれば、この頭部とされている部分が実は本体であり、胴体と思われる枝分かれした細長い部位は別の生物か何かで、それを引き揚げようとしている姿なのではないかとの説もあるという。
大きさについては言及されておらず、しかも画像からの見立ても画質のために困難である。動画では、撮影者が徐々にその生物の下へと近づいていき、正体が分かろうかという寸前のところで終了してしまっているという。
この謎の生物の動画は、投稿してから4万人近い人々が視聴し、各自さまざまな意見を唱えていた。「こんな生物見たことがない」「ゾっとする」といった意見もある一方で、「長い海藻が引っ掛かったタコではないか」「ただのヒトデでしょう」という意見もあったという。
前述したように、現在は映像からの確認もできなくなってしまっているため、このエイリアン・シー・モンスターに関しては当時のわずかな断片から推測するほかない。
漂着した謎の生物の例は世界各地にある。それらのケースでは、海中で死んだクジラやサメが腐敗したものといった見解がいくつか見られている。グロブスターなどが良い例であろう。
しかし、エイリアン・シー・モンスターはそうした肉塊的なものには見えないため、また別のケースであるといえる。細長い胴体となると、リュウグウノツカイなども頭をよぎるが、それにしては頭部の形状や触手について説明がつかない。撮影者がすんでのところで撮影をやめていることから、作り物であることがバレないように切ったという可能性すらある。
とはいえ、こうした海岸で発見・目撃される未知の生物らしき物体は、毎回目を引かれるものである。もし、エイリアン・シー・モンスターが実在するのであれば、今一度現れてはくれないだろうかとふと考えてしまう。












