“女芸人マニア”として知られているお笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」の新道竜巳が、これから“馬鹿売れ”しそうな女芸人を紹介するこの連載。今回は、8年間組んでいたコンビを昨年末に解散し、1人で再出発。初めてのネタづくりに苦労しながらも底抜けの明るさで奮闘する女性ピン芸人を紹介する――。

 お笑いコンビ「ツヨシっ!」を昨年12月5日をもって解散し、ピン芸人になられました。「ツヨシっ!」は女芸人ナンバーワン決定戦「THE W」で、2回も準決勝に進んだ実力派でした。実はちょうど2年前、2022年7月にこの連載で取り上げたこともありました。

【プロフィル】
 芸名‥モチダ・ポ・ソフィ
 生年月日‥1996年1月13日
 芸歴‥2015年デビュー

「ツヨシっ!」解散後、相方のノディさんは芸人を辞め、モチダ・ポ・ソフィさんは1人で続けることにしました。ただコンビでは、ネタを作っていたのがノディさんだったので、モチダさんとしてはより向かい風の中の再スタート。しかも所属していたワタナベエンターテインメントも退所し、フリーになりました。

 それでも底抜けの明るさで、まっすぐに活動しています。ライブにネタをバンバンかけるところは“令和の侍”のようで頼もしい。彼女が現場に来ると、パッと明るくなる不思議な力を持っています。ネタをする前から人を笑顔にさせる。貴重な芸人さんです。そんなモチダさんに話を聞きました。

 ――「ツヨシっ!」解散後の活動は?
「ピンになったら自分で動かなきゃ何も起こらないし、どんなネタをしていけばよいか分からなかったので、同期のピン芸人・まきしまきおさんとネタや企画をするツーマンライブを2か月に1回開催するようになりました。それから集客や宣伝のためにチケットの手売りをしています。会場が下北沢だから最初は下北沢で手売りしていたのですが、普段やってるインスタライブのノリもあって熱海で手売りしたり(笑い)。フットワークが軽くなりました。この前も沖縄で知り合いの芸人たちがライブをすると聞いて、おもしろそうだったので無理言ってお願いして、自腹切って沖縄まで行ってライブに出させてもらいました!」

 ――事務所も辞めてフリーに
「今年の秋で芸歴が10年目になるので、ピンになったしこのままでいいのかと考えるようになり、思い切って環境を変えてマジがんばろ、って思いました!」

 ――自分でネタを作るのはどうですか?
「大変ですぅ! カフェに行って考える時間が多くなりました! 使えそうな小道具を探したり。アイデアが浮かぶようにAMAZON、めっちゃ見てます! でも急にたのぴいことが“ビビッ”って頭に降ってきた時は超幸せです」

 ――底抜けに明るい秘けつは?
「自分を愛することですかね。私、自分が大好きなんですよ。じゃけ、自分のやることすべて『最高じゃん』って思えるし、ずっとハッピーな気持ちだから、明るいのかもしれません!」

 ――ネタは奇抜で100本以上のきゅうりが出てきたりしますが、どうやって考えてる?
「なんか、みんなの想像を超えるぐらい物がいっぱい出てくるとおもしろくない?って考えちゃいます! てか私、強いワードを残せないので絵変わりさせるしかないよなって思います。見ててワクワクしてもらえるような絵作りは意識してるかもしれません!」

 ――今後の目標は
「『野菜―1グランプリ』優勝!(実は野菜をテーマにしたネタの賞レースが8月に開催されます)。将来はテレビスターになってロケにいっぱい行きたい! 見ている人に元気になってもらいたい! そのために『THE W』と『おもしろ荘』出演を目指します」

 ――解散してからノディさんとは会ってる?
「先輩の単独ライブのお手伝いに行かせてもらった時に会いました」

 ――世の中の人が元気になる言葉をください
「ワンツー!ワンツー!は~い!いっくよぉぉぉ!ポヨ~~~~~ン。はっはっはっはっはっはっ!たのぴすぎ!」

 芸人を続けるのは実は大変ですが、大切なことは楽しんでやること、これを大いに体現している方かと思います。今後の活躍が楽しみです。

 ☆しんどう・たつみ 1977年4月15日生まれ、千葉県出身、本名・濱島英治郎。平井“ファラオ”光と組む「馬鹿よ貴方は」として「THE MANZAI」「M―1グランプリ」で決勝進出を果たした実力派。緻密なネタ作りに定評がある一方、女芸人ナンバーワン決定戦「THE W」では、予選会場に足しげく通い、ほとんどの出場者のネタを見るほどの“女芸人マニア”。