17日間の熱い戦いが繰り広げられた東京都知事選。〝小池百合子VS蓮舫〟という大物政治家対決が注目されただけでなく、ネットを席巻していたニューカマーの石丸伸二氏が一躍、全国区となった。過去最多の56人が出馬するカオスな首都決戦は選挙ポスターを巡る騒動がぼっ発し、今後の選挙のあり方に一石を投じている。本紙記者が見た熱戦の舞台裏をお届けする。

 デスク 終わってみれば小池氏の3選。学歴詐称疑惑に都庁プロジェクションマッピング、神宮外苑再開発と批判は受けていたが選挙は強かった。

 A(小池氏担当)街頭演説でのヤジは相当なものがありましたが、それ以上に小池都政に不満のない人が多かったのでしょう。

 デスク 都電プロレスに参加して、鈴木みのるにチョップしていた。

 A それもあって、小池氏のインタビューの時にカメラマンがアントニオ猪木氏の赤い闘魂タオルを巻いての撮影を希望したら、小池氏は「私、馬場派だから」と断固拒否していました。馬場氏と遠い親戚なんだとか。

 デスク 蓮舫氏は2位どころか3位だったな。

 B(蓮舫氏担当)ある立憲議員は「チラシの受け取りが思ったほどではない。蓮舫さんへの期待が低いのか、それとも政治自体への関心がないのか悩みました」と話していました。

伊豆大島で笑顔を振りまいた蓮舫氏
伊豆大島で笑顔を振りまいた蓮舫氏

 A やはり「批判ばかり」「怖い」というイメージはあるよね。

 B そのイメージを払拭するために選挙序盤は応援弁士たちが「蓮舫さん実は優しい人」を猛アピール。本紙記事「蓮舫氏は本当に『怖い』のか」の影響もあったとか。選挙中に田母神俊雄氏と蓮舫氏がエール交換した動画が本紙Xでバズって、蓮舫氏に好意的な声が寄せられ、陣営関係者から感謝されました。それくらいイメージを気にしていたみたい。

 デスク で、実際、演説とか見ててどうだったの。

 B 序盤は優しいアピールでしたが、選挙終盤は小池都政の批判を繰り返し、やっぱり怖かったかなあ。

 デスク 2位となった石丸氏は街頭演説を数多くこなし、聴衆もたくさんいたね。

 C(石丸氏担当)あまりにも聴衆が多くてSNSにアップした演説の写真に加工で多く見せているという疑惑が取りざたされました。選対事務局長で〝選挙の神様〟こと藤川晋之助氏は「僕ら笑ってましたけどね。そんなこと信じるんだったら誰もこんなに票伸びない」「本人も全く気にしてなかった」と言っていました。

石丸伸二氏の街頭演説では写真加工を疑われた
石丸伸二氏の街頭演説では写真加工を疑われた

 デスク ほかにも候補者はたくさんいた。約10年ぶりにドクター・中松氏が出馬し、タレントの清水国明氏もいたな。

 D(遊軍)中松氏はバンドを組んでいてすでに米国でレコーディング済み。今夏には全米ツアーを控えていると本人から聞きました。当選してたらどうすんだよって話ですが…。

 A 選挙中、能登半島の被災地入りをした清水氏は、出発前に集まった報道陣に支援物資として現地に持っていく特製歯ブラシを「1本あげる」と言い出したんですよ。〝おごりたがり〟な性格だそうで。タダじゃ買収になりかねないということで、1人100円で売ることに。私も買いました。

 デスク 政見放送は膨大な量だった。なかでも「カワイイ私の政見放送を見てね」の内野愛里氏が話題となった。

政見放送が話題になった内野愛里氏
政見放送が話題になった内野愛里氏

 遊軍 いきなり服を脱ぎ出し、「あざとい」とSNSを中心に注目となりました。実は立花孝志氏から水着案もあったのですが本人が拒否。結果的により際どい感じになり、それを狙っていたというから度胸があります。

 デスク 長い17日間だったけど、来年の夏までには国政選挙があるな。そっちの取材もよろしく。