岸田文雄首相は27日、都内ホテルで自民党派閥の裏金事件を受けて前日に引き続き「清和政策研究会」(安倍派)幹部への追加聴取を行った。

 この日、聴取を受けたのは同派の西村康稔経産相と世耕弘成前参院幹事長。岸田首相は26日に聴取した同派で会長代理を務めた塩谷立元文科相と下村博文元政調会長を合わせて4人に安倍晋三元首相が死去した後に行われたキックバック(還流)復活の経緯について聞いたとみられている。

 永田町関係者によると岸田首相は2人に聴取した後、報道陣の取材に対し「来週に向けて引き続き行っていきたい。今日で終わるということではなく、追加で必要な調査を執行部で手分けをして行う」と述べたという。

 同党議員は同派幹部4人の処分について「党執行部は2022年の安倍派会合に出席した4人の責任は重いとして次期選挙での非公認、党の役職停止となるのではないかと言われています。役職停止だと、支持者から形式的な処分だと言われる可能性がある」と指摘した。

 同派のキックバックは森喜朗元首相が2回にわたり務めた同派会長時代(1998年12月から2000年4月、2001年5月~2006年10月)に始まっている。

 野党側はこれまで岸田首相に森氏の政治倫理審査会(政倫審)出席などを求めたが、実現に至っていない状況だ。

 岸田首相はこの日に行われた参院予算委員会で立憲民主党の杉尾秀哉氏から「森元総理はどうするんですか。この前、党大会であいさつされていたではないか」との質問に「自民党の従来の聞き取り調査、政倫審の弁明等を通じて、個人的にこの問題に関わっているという指摘は把握されていないと承知している」とした上で「追加の聞き取り調査の中で、必要な関係者の話を聞きたいとは思っております」と述べるにとどめた。

 岸田首相は森氏を自ら聴取を行うのか注目だ。