緊急事態だ。大相撲春場所14日目(23日、大阪府立体育会館)、首位を走る新入幕尊富士(24=伊勢ヶ浜)が元大関の幕内朝乃山(30=高砂)に寄り切られて2敗目(12勝)。110年ぶりとなる新入幕Vは千秋楽へ持ち越しとなった。
勝てば優勝が決まる注目の一番で、超満員の館内に衝撃が走った。朝乃山に寄り切られて黒星を喫した直後だ。尊富士は土俵を下りる際に右足を引きずり、自力で歩くことができない。花道の途中で車いすに乗せられ、医務室へ直行した。尊富士は右ヒザ付近から下をギプスで固定。救急車で大阪市内の病院へ搬送された。
打ち出し後に審判部で取組編成会議が開かれ、千秋楽(24日)の相手は幕内豪ノ山(武隈)との対戦が組まれた。尊富士が勝てば、その時点で優勝が決定。負けても、1差の3敗で追う幕内大の里(二所ノ関)が大関豊昇龍(立浪)に敗れれば優勝が決まる。尊富士が負け、大の里が勝った場合は優勝決定戦となる。
審判部副部長の浅香山親方(元大関魁皇)は「明日(千秋楽)にならないと、どうなるか分からない。とにかく、尊富士が心配」と表情を曇らせた。













