「頂き女子りりちゃん」と称し、恋愛感情を利用して男性3人から計約1億5000万円をだまし取った罪に問われている渡辺真衣被告(25)の公判が15日に名古屋地裁で結審した。検察側の懲役13年求刑に驚きの声が上がっている。

 同被告が入れ上げていたホストをナンバー1にするために行った犯行に検察側は「短絡的で身勝手極まりない」と断罪。男性から金をだまし取るマニュアル本を販売し、「同種犯罪を助長した責任も重い」として、懲役13年、罰金1200万円を求刑した。

 同被告は被害者に対して「本当に申し訳なかったと思っています」と涙を流し、弁護側はホストに利用されたと主張して、寛大な判決を求めた。

 事件を巡っては、詐欺で得た金と知りながら同被告から現金を受け取ったとして、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)の疑いで、東京都新宿区のホストクラブ店員の狼谷歩(かみや・あゆむ)こと田中裕志被告が逮捕されている。田中被告は渡辺被告に対して「捕まる時は俺も一緒」といった趣旨のメッセージを送っていたという。

 懲役13年、罰金1200万円の求刑にSNS上では「下手な殺人より重い」と話題になった。搾取したお金について「生活費以外はすべてホストクラブに使い込んだ」と述べており、確定すれば罰金1200万円も重くのしかかることになる。

 ホスト被害家族を支援する「青少年を守る父母の連絡協議会(略称・青母連)」代表の玄秀盛氏は「求刑13年は厳しいな。(昨年からの売り掛け問題もあり)ホスト事件に対して厳しくやってる印象。詐欺だけじゃなくマニュアル本も出したから懲罰的な部分もあると思う」と述べた。

 一方で詐欺の背景にあるホストについて「男の方は罪(求刑)が軽いんやろうな」とやるせなさそうに語った。

 判決は4月22日に言い渡される。