J1札幌が本拠地とする札幌ドームが危機的状況に陥る中で、起死回生の策としてカジノを中心とした統合型リゾート(IR)の誘致を求める声が上がっている。

 札幌ドームを巡っては、収益の柱だったプロ野球の日本ハムが、本拠地をエスコンフィールド北海道(北広島市)に移転したことで収入が激減。切り札だった「新モード」も思ったように収益を上げられず、広告が激減するなど経営危機に直面している。

 最後の切り札だった命名権の公募も、1月から開始しながら希望条件の年額2億5000万円以上がネックとなり、期限の2月までに応募なしという事態に。現在は延長してスポンサーを募っている。

 このままでは負の遺産になりかねないとあって、有効利用についてさまざまな議論が交わされる中で、SNSなどで注目を集めているのがカジノ招致だ。

「競馬場作るくらいなら、カジノでも作ればいいのでは? どうせ観光資源しかないのが北海道なのだから、観光に全フリしてしまえばいいのでは?」「せっかくなら世界最大のカジノでも作って、インバウンドにガッツリ金落とさせたらどうか?」「一発逆転したいならカジノの誘致だな。北海道が外国人から人気あるし」「カジノホール作ろうぜ」などとカジノを含めたIRが救世主になると期待が高まっている。

 北海道は2019年11月に、苫小牧市などが候補に挙がっていたIR誘致を見送る方針を表明しているが、昨年末には道議会最大会派の自民党・道民会議の議員有志がカジノを含むIRに関する勉強会を札幌市内で開催するなど、いまだにカジノ誘致への熱は高い。札幌ドームの窮地を受けて、カジノへの転用論が加速するのか注目だ。